朝、9時頃、そろそろ起きてもらえる時間かな~と、まだお部屋で休んでいたおばあちゃんの顔を見に行った。瞼は閉じられていたが、なんとなくうっすらと目が開きかけていたため「おはよーございます!」と挨拶した。
すると、少しずつ少しずつ瞼を開いてくれて、ニコ~っと微笑み
「およよ」
と挨拶を返してくれた。
「およよ」と返ってくるとは、、。不意をつかれた思わぬ返答に笑いそうになる。
笑いをこらえながら、次はどんな挨拶が返ってくるのかが気になってしまい、もう一度「おはようございます!」と元気よく挨拶してみた。その時は、すでに目はパッチリと開いていて、微笑んでいた。
すると次は「およよ、、じゃもんね」と挨拶が返ってきた。
やっぱり「およよ」、、だ。なぜ??
もしかして「おはよう」=「およよ」なのか???「は」を「よ」に入れ替えただけだが随分と印象は変わる気がする。
ならば、と「およよでございます」と挨拶をしてみた。
すると「およよ??う~ん。およ~あっはっはっはっはっはっは!!」と豪快な笑いが返ってきた。
朝一番の短い関わりの中での出来事だが、こんな些細な面白いやり取りに気分があがる。ホントに小さなエピソードではあるが、誰かに伝えたくなるこの世界観。
「おはよう」=「およよ」。日本の朝の挨拶を新しく「およよ」にしてしまえばひょっとしたら今より平和な時代がおとずれるかもしれない。
朝起きてもらうお手伝いをすることは、介護職の仕事として関わっている。しかし、あの瞬間の楽しい空間をつくってくれたのは「およよ」のおばあちゃん。
ケアしているつもりが、自分の心が和まされ、ケアされた?支えられた?と感じた「およよ」な朝の出来事だった。
おはようが「およよ」だったら、今より
平和な時代になるかもしれないと想像をめぐらす
職員さんの言葉遊びが面白いですね。
このような思いをしながら、利用者さんと接している
職員さんにお会いするのが楽しみになりました。
そして、「およよ」のおばあちゃんとも会ってみたいです。
このおばあちゃんとの会話はどんな言葉が出てくるのか、いつもワクワクしながら話をしています。
思いがけない新しい日本語が出てきた時には歓喜してすぐにメモをとるようにしています。
面白い世界を作り出しているおばあちゃんの周りにはいつも笑顔で一杯です。
ホントにありがたいことですね。