ヨシエさん

令和元年6月6日、道子さん(長女)から見守られ、耳元の電話口では、三女さんより「ありがとう!」と感謝の気持ちを伝えられ、ヨシエさんが寿命を迎えた。

とてもとても穏やかな最期の時間だった。

ヨシエさんは4月末頃より細かった食がより細くなっていた。
道子さんは、それから計18日間をよりあいの森に泊まり込み、ヨシエさんとの時間を過ごされた。
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よりあいとヨシエさんとの付き合いは長い。
とても健脚で「思い出探しの旅」によく歩かれていた平成13年頃からのお付き合いだった。

当時の職員は、ヨシエさんと一緒に富士山に旅行に行かれたこともある。

どこまでも歩くヨシエさんを支えるために「ご近所応援団」という地域の集まりもできた。

ヨシエさんを中心として、道子さんと地域と「よりあい」の縁が生まれた。

そして、道子さんはヨシエさんを支えるとともに「よりあい」も支えてくれた。
そのボランティア精神には職員の誰もが頭の下がる思いだった。

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元気に歩いていたヨシエさんもいつの間にか96歳となっていた。

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道子さんは職員と共にヨシエさんの全てに、特に食べることに最期までお付き合いされた。献身的に関わるその姿を見ていた職員達は、ヨシエさんと同時に道子さんの心配をした。
刻一刻とヨシエさんに残されている時間が短くなっていくのが見て取れる中、道子さんはその様子を受け止め、一緒に過ごす時間を噛みしめているように見えた。

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6月6日の朝、よりあいの森の正面玄関から三味線の音が響いた。
職員の奏でる「炭坑節」だった。
母は賑やかなことが好きだったから、賑やかに送り出したいと、みんなで歌いながらヨシエさんが乗った車を見送った。

誰にでも訪れる最後の時間。
その短くも貴重な時間を、家族とともに、涙交じりでも色とりどりの思い出話をしながら見送ることができたことに職員一同感謝の気持ちで一杯となった。

これからも「穏やかな最期を迎えることができる場所」として、そこに繋がる日々の営みを家族とともに大切にしていきたい。

ヨシエさん、村川さん、ありがとうございます。そして、本当にお疲れ様でした。
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(ヨシエさんと富次郎さん、ご夫婦です(富次郎さんはH29.101歳でよりあいの森で寿命を迎えました))

ヨシエさん” への6件のコメント

  1. いつの間にこんな素敵な・写真を撮っていただいたの?
    妹たちと弟、孫達が、母の終末の様子が 写真でよくわかって
    喜ぶと思います。
    毎日本当に、職員のそれぞれの方が、心からの介護と 取りをして下さり、
    その上 私たち家族にまで心のこもったサポートをしていただきました。
    感謝してもしきれない程です。有り難うございました! 道子

    • こっそりと写真を撮らせていただきました(^-^)
      こちらこそ、職員一同感謝しております。
      至らない点も多々あっただろうと思いますが、村川さんには
      自分達の方こそ本当に助けられました。
      大変、恐縮ですが、これからも「よりあい」をよろしくお願いいたします(._.)

  2. 「穏やかな最期の時間」であられたとのこと。それはヨシエさんへの神様の最高のプレゼントだったのでしょう。
    それに加えて、私は思います。きっときっと、道子さんを中心に、ご家族、お年寄りのみなさん、職員のみなさん、そして「森」を訪れるみなさんの「人」を大切にする絶妙のハーモニーが、それを「とてもとても穏やか」にしてくれたのだと。
    心からご冥福をお祈り申し上げます。
    そして、道子さんお疲れの出ませんように。お悲しみの中で申し上げには適切な言葉ではないかと思いますが、今後ともお元気なご活躍をお祈りいたします。

  3. 皆さま 一緒に悲しんで下さって
    そして励まして下さって ありがとう。
    今まで通りに これからもよろしく お付き合いお願いします。
    道子

  4. こんにちは。 私は ガン患者会などに 参加をしていたのですが 死とは 怖いものとか 戦うものと思っとりました。仕事でも ホスピスに関わったことがあり 穏やかにいくとは 中々なかったです。 最近思うのは 寄り添い 生活の中で 看取られていく 穏やかに過ごすのが大事なことだと 感じています。 この 記事を拝見して ヨシエさんが 安らかに 見守られながら天に召されて 私も 祖母をこうゆう風に看取ってやりたかったと 20年経って思いました。重ねてしまいすみません。 つい コメントしてしまい すみません 。

    • コメントありがとうございます。
      当ブログを投稿しました、よりあいに勤め8年目の職員です。
      僭越ながらお返事させていただきます。
      自分も始めは死とは怖いものと思っていました。
      ですが、よりあいやよりあいの森での看取りを経験し、寿命を迎えることは決してそのようなものではないことを痛感しています。
      お年寄り達やその家族の方々が目の前で身体をはってそのことを教えてくれました。
      悲しみや切なさはもちろんあります。ですが、それにも勝るものを得ることができている気がします。
      そして、だからこそ、「いま」を大事にしようとも思えます。
      老いることや、生まれること、死ぬこと等、自然なことは、なるべく暮らしの中から遠ざけてはならないことの大切さも感じています。

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