千切り対決

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きゅうりを切ってもらえませんか??とお願いすると、快く一人のお年寄りがきゅうりの千切りを始めました。

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それを見ていたもう一人のお年寄りが「私もできるよー!持ってこんねー!」と同じく千切りを始めます。

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すると、さらにもう一人のお年寄りが「私もやろーかいね。持って来んねー!」と「トントントントン!」とリズミカルな音を響かせて千切りを始めます。

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三者三様、手際が良かったり、几帳面だったり、ゆっくり丁寧に切り揃えたり、と、きゅうりの切り方を見て、その方々の性格がわかります。

また、3人が隣のお年寄りに負けじと千切りの腕前を競っているようにも見え、瞳の奥がメラメラと燃えているのを、側にいた職員が感じる程でもありました。

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お年寄り中心の「場」がなければ起きなかった出来事ですよね。一人のお年寄りにお願いしたことを皮切りに、いつの間にか自然発生的に3人を巻き込んでの千切り対決へと物語が続いていきました。

このようなライバル心?しかり、人のふり見て我が振り直せと思ったり、喜怒哀楽の雰囲気が伝わり、共鳴し合うのもそこに「場」があるからですよね(^O^)

話は変わりますが、現在、介護保険施設の人員配置基準を現行の三対一から四対一(お年寄り四人に職員一人)にすることを検討する議論が政府の方で始まっているようです…。ICTやAI、センサー、カメラ等を活用し、”業務”の生産性を上げ効率的に仕事をすれば、四対一でもお年寄りの暮らしを支えることは可能なのではと………。”一部の”先進的施設??でのデータではそれも可能だと…。

いつからお年寄りののんびりとした暮らしを支えることに、”効率性”を求めなければならないほど急いた社会になったのでしょうね…。

AIが蓄積したデータを基にした機械的な関わりの中での暮らしと、人と人、それぞれの関わりの中で築かれていく関係性の中でつながっていく「千切り対決」のような暮らしと、みなさんはどちらを選択したいですか??

「四対一」議論、言いたいことは山ほどありますが……。はっきり言っておきます。反対でーす(^O^)/

千切り対決” への4件のコメント

  1. 勿論、「千切り対決」を選択します。
    お年寄りの活き活きした暮らしが映し出された、このブログの数々のエピソードが示しています。「お年寄りが主人公」の暮らしを支えているのは「人」の心、「沿う」介護を支えているのも職員の皆さんの並々ならぬ熱意以外の何ものでもない(機械の力などには替えようもない)と思います。
    「介護」は「人」と「人」の関係。決して「こなす」というものではないはずです。「効率優先」の介護には絶対反対です。
    国は、手段を選ばぬ福祉削減ではなく、公正・公平な税制の実現や膨張する軍事費など不要不急の出費の削減などの施策に転換すべき・・・と、私は思います。
    どうも上手く表現できませんが、とにかく「四対一」には大反対です。

    • 心強いご賛同ありがとうございます。
      昨今の福祉分野(とりわけ高齢分野)では、当事者抜きの議論による制度化に、より拍車がかかってきているように思えてなりません。
      最近やたらと「科学的介護」と言う言葉が目に付くようになりました。
      「蓄積した介護記録の情報を活用し、客観的事実に基づいた根拠や情報(エビデンス)をお年寄りに”提供”すること。」だそうです。
      AIに蓄積された情報を基にみんなが一律に関われば良い、関わることができるという、あまりにも乱雑な支援方法はどう考えても賛同できません。
      「生老病死」は誰もが通る道なのですが、机上で制度を作っていく方々には自分のこととして考えることができないのでしょうか…。

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