よりあいの森では、朝9時半から申し送りの時間があります。夜勤者が夜の出来事を朝から勤務する職員に伝える時間です。
1階では、懐メロのテレビ番組で西城秀樹が森進一の「おふくろさん」の歌をものまねしている映像が流れているのを見て、一人のおばあちゃんが、突然、そのものまねをヨタヨタしながら踊ってくれたとのことです。
まさかの…ものまねです(‘Д’)まさか…えっ!このおばあちゃんが!?
そのものまねする姿を想像すると、本人が真剣であるがゆえに笑わずにはおられません。
また、2階では、ズボンの代わりにベストをはき、スタンド型の間接照明のコンセントをベルト代わりに腰に巻き、電球がある傘の部分で前の方を隠してお部屋から出て来られたとの報告を受けました。
まさかの…ズボン代わりにベスト…前方には間接照明です(‘Д’)これまた本人が真顔で真剣だったことに、思わず笑ってしまいました。
日々、お年寄り達と暮らしていると何が起こるかわかりません。
自分達の世界観や想像をはるかに飛び越えていきます。その世界観の中に触れた時、自分達の価値観や想像力がいかに小さきものかに気づかされます。自分達が、すっごい狭い世界の中で暮らしていることにも気づきます。自分達の持つ概念が日々粉々になります。
こんな事実を面白いと思ってしまう自分って、薄っぺらい自分の世界観しか持ってないのかも…世間の常識に捉われすぎててつまらない人間です…と反省もしますが。
こんなにも深くて面白い世界観に触れることができる仕事って他にはないかもしれませんよね!(^^)!
自分達にとって突拍子もない出来事があってこそ、お年寄り達の世界に思わず巻き込まれ、その魅力の虜になります。
体調のことはもちろん大事ですが、こんな世界観を知ることができる申し送りも同じように大事だと感じた時間でした(^O^)