先日、福山市鞆の浦にある「さくらホーム」という介護事業所へ職員6名で遊びに…いやいやいやいや研修!!に行って参りました(^_^)v
鞆の浦と言えば、ジブリ「崖の上のポニョ」で宮崎駿監督が構想を練った地として有名です。また、「流星ワゴン」「銀魂」等、映画やテレビのロケ地としても有名で、まるでタイムスリップしたかのような古き良き風情溢れる街並みが残っているところです。
そして、「さくらホーム」は、鞆の浦の町の方々とともに「住み慣れた町で最後まで暮らしていく」ことを支える実践をしているところです。
さくらホームの職員と町中を歩いていると、そこに住んでいる多くの方々が、言葉をかけてくれました。
福岡市とは、地域性の違いがあることは確かですが、こんなにも多くの地域の方々と顔馴染みの関係性ができていることに驚き、羨ましくもありました。そして、これは良き実践の小さな積み重ねが、この関係性を生んでいるのだろうな…とも思いました。
また、お年寄りの暮らしを支えるために、日々、自宅を訪ねる件数の多さに驚きました。図々しくも、その訪問に同行させてもらい、それぞれのお宅で暮らすお年寄り達の暮らしを見せて頂きました。そこには、ありのままの個性的な暮らしがありました。
誰に気兼ねすることもなく、最後まで自宅で暮らせるって素敵だな~と思いつつ、それを支えている「さくらホーム」の方々の弛まぬ実践の底力を感じました。
最近では、「個人情報の保護」の基、お年寄りが抱えている色々な問題と向き合い、支えになる必要がある場合であっても、同意のサインがなければ、会議の場で名前を出すこともできないという例が少なくありません。
「個人情報の保護」が持つ本来の意味合いがずれてきているような気がします…。もちろん、当事者の不利益となる情報であれば厳守すべきですが…。あまりにも社会が過剰になりすぎて、地域の方々や自分達専門職が顔馴染みの関係になることへの弊害となっていることも……あるのではないでしょうか??
そんな中、鞆の浦「さくらホーム」では、まさに地域の方々とともに、鞆の浦の町を支えているように見えました(^_^)v
自分達も、今まで以上に「職員の地域化」という言葉を見習って頑張ってみまーす!(^^)!
この度は、羽田さんを始め、研修計画を立ててくれた石川さん、並びに「さくらホーム」の皆さま、お忙しい中、研修を引き受けて下さり本当にありがとうございました!!
鞆の浦は、30年程前広島勤務の頃の私が仕事でよく訪れた地。歴史的な風情溢れる街並みと狭い路地は今も変わってなさそうですね。
ここにも、素晴らしい事業所があったのですね。「職員の地域化」は始めて耳にした言葉でしたが、「なるほど」と納得できるものでした。
ご多忙な中の福山行きだったでしょうが、「よりあい」の活動を一層充実させる、有意義な素晴らしい研修だったのでは・・・と想像しています。
職員の皆様の地道な取組みに心からの敬意を表します。
「個人情報保護」の件、まったく同感です。高齢化の進んだ私たちのマンションや周辺地域の問題を考えるときにも常にネックになっています。最近の世情を考えると、地域の自然な結びつきを取り戻すことがどうしても必要だと考えます。
鞆の浦へよく行かれていたのですね!狭い路地、風情溢れる街並みは健在しているようです。
「さくらホーム」の事業所も築300年程と教えてくれました。
まさか、よりあいよりも歴史ある建物で介護事業所を営んでいる方々がいることに驚きました。
自分が生まれ育った町の近所には、世話焼き好きなおじさん方がたくさんいました。
あの頃は、その方達のことが面倒で仕方がなかったのですが、今、振り返ると赤の他人にあれだけ真剣にぶつかってくれていたことに感謝しなければと思えます。
最近では、まずつながることや顔馴染みの関係になることに時間がかかります。
世話焼きのおじさん、おばさんも立つ瀬がなくなってきています。
そして、自分を含め、みな、自分のことで精一杯な感があります。
お年寄り達との面では、支援したくても杓子定規の制度や個人情報の保護等が足かせとなることが少なくありません。
かたや、国は自助、互助、共助で地域づくりを…とおっしゃっております。
何かを、整理しなおす必要性があるように思えてなりません。
地道な実践とともに、大それたことかもしれませんが、一つずつ、この国が抱えている課題と向き合えたらな…と感じています。