第2よりあいの集い

先日とても心に残る出来事があったので紹介します。

その日の昼食は、食事ボランティアの松本さんが来てくださいました。

よりあいに集うお年寄りも12人、満員御礼です。

よりあいつうしん25号で紹介したノブコさんも来られています。ノブコさんと松本さんは、毎週日曜日の教会でご一緒され、松本さんのボランティアのきっかけを作ってくれたのは、ノブコさんでした。

「松本さんが食事を手伝ってくれるなら、私も行きたい」すぐに迎えに行きました。

13年前にお母さんを第2よりあいで一緒に支えた、介護OBでもあり、よりあい世話人の純子さん。

純子さんと松本さんも、30年来の古いお知り合いで、松本さんのボランティアの背中を押してくださっていました。

松本さんがボランティアに来てくれることをきっかけに、純子さんに連絡をしました。純子さんも久しぶりの第2よりあいを楽しみに、差し入れの饅頭とエプロンを持って来られました。

今日は広間に多くの人が集っています。

このような場合、誰かは落ち着かなかったり、席を離れて行かれたりすることが多いです。しかしこの日はみんなが広間に集い、穏やかで、笑い声が多く、良い雰囲気です。

 

すぐに時間が経ち昼食が運ばれてきます。

沢山の人で囲む食卓。その日の食事も特別美味しく感じました。

食事は栄養だけでなく、その雰囲気や会話、一緒に食べるということが楽しいのです。

食事が終わると、皆さん自分のお皿を片付け始められます。

台所で洗い物をされている姿を見て、ノブコさんがぽつり。

「私も昔はあそこで手伝ってたんだけどね、もう足がかなわないから出来ないのよ…」

その顔は、悔しいような申し訳ないような…。

食事と片付けが終わると、松本さんが三線を披露してくださいました。

軽快な歌とリズムに、みんなの体も動き出します。

広間で純子さんと思い出を語り合いました。

「久しぶりに来たけど、私が母の介護をしていた13年前と何にも変わって無いね」

昔の第2よりあいを良く知ってくれている方が、今の第2よりあいを「変わらない」と感じてくれている。僕はその言葉がとても嬉しく、励みにもなり、自分たちが大切にしていることを確認出来たような気持になりました。

昨今の介護現場はテクノロジーの導入が、急速に進んで来ています。

生産性の向上や効率化は、管理していくことにしか繋がっていっていません。

センサーの音や、モニター越しに見えるお年寄りの姿。

今介護に従事されている方も、これはお年寄りが望んでいることなのかなと思われているのではないでしょうか?

 

第2よりあいは、集いを通して顔を合わせ、繋がりや関係が出来る場所です。

目の前の人を気にかける。自分に出来ることをする。

相手の邪魔はせず、強要もせず、尊重しあえるように。

人間的な感覚をごくごく当たり前のこととして意識しています。

この日は近くの小学校の遠足があり、下の道路を沢山の子供たちが楽しそうに帰って来ていました。「こんにちは~!」「バイバーイ!」「遠足楽しかったよ!」

こちらも楽しい一日を過ごすことが出来ました。

 

第2よりあいでは、お年寄りの暮らしを支えてくれる職員を若干名募集しています。

見学だけでも構いません。                          興味のある方はぜひこの雰囲気を感じに来てください。

介護員募集 【よりあい・よりあいの森】
↑ 細かい情報です。クリック確認お願いします。

ご連絡お待ちしております。

2 thoughts on “第2よりあいの集い

  1. 「集の日」に声をかけて頂き、ありがとうございます。
    一年ぶりの第二宅老所行きとなりました。
    第二宅老所「よりあい」は、約10年間、母が通い終末の7ヶ月間を
    過ごした日々とその後に父がお世話になった5年間を思い出します。
    特に住まいの真ん中にある台所には、食事ボランティアの皆さんに
    お世話になったことやノブコさんのエプロン姿を思い出しています。
    私も母の看取りの7ヶ月間、台所に立った経験から13年目にして、
    友人の松本さんと同じ空間にいることが不思議でなりません。
    台所から見える油山と空の景色に癒されていた頃の私に戻ります。

    • カタヤマさん

      コメントありがとうございます。
      久しぶりの再会、とても嬉しかったです。
      以前は介護家族だった方、ボランティアをされていた方が、今は利用者として第2よりあいに来られています。
      みんな年を取って、手を借りなければならないことは増えていきます。
      でもそれまでの関係があるからこそ、状況は変わっても顔ぶれは変わらないという安心があります。
      新しい出会いもその関係性の延長にあり、ご縁を感じています。
      これまで第2よりあいを支えて下さった方を、今度は我々が支えていく番です。
      カタヤマさんに過去を教えてもらいながら、今を一緒に創って行けたらと思っています。
      これからもよろしくお願いします。

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