楽器みたいなもの

「よりあいつうしん27号」に掲載したこちらの4コマ漫画

タイトル「楽器みたいなもの」

つうしん4コマ再訂正版

こちらのクスッと笑えるほのぼのとした漫画、実はある動画を元に制作した漫画なのです!

ということで!
そのモデルになったお年寄りとの掛け合いを、ぜひ動画でもご覧いただきたいと思います~!^0^

 

まずは漫画に至るまでのあらすじです^_~

それは、第2よりあいに「DiVa」のコンサートを鑑賞しに行った日のことです。素敵な歌声や演奏を楽しんだお年寄りと職員。すると、一緒に演奏を楽しんだカスミさんが嬉々としてこう言いました。

「そういえば!うちにも『楽器みたいなもの』があるのよ!!」

ニコニコなカスミさんに対して、それを聞いた職員は疑問に思います。

(カスミさんの家に、楽器なんてあったかな・・・??)

その真相を確かめるべく、後日、自宅に迎えに行った職員が「先日言っていた『楽器みたいなもの』って何ですか?」と、尋ねたのでした・・・

 

⇩それでは動画をご覧ください!(^o^)/

こっちよ! (動画再生ココをclick!)

なにこれ?? (動画再生ココをclick!)

誰かに聞いてみましょ! (動画再生ココをclick!)

3分割で少々見にくくなってしまい申し訳ありません^^;

・・・余談ですが、「こっちこっち!」と廊下をパタパタと小走りしながら案内してくれるカスミさんの様子が可愛らしいと職員の中で人気です^^

 

このブログを読んでいただき、動画を見てくださった皆様。いかがでしたか?

「楽器みたいなもの」のまさかの正体と、カスミさんの可愛らしい様子にほっこりして頂けると幸いです!

・・・「コードレス掃除機」、なんらかの管楽器に見えなくもないですよね^^

 

宅老所よりあいはお年寄りの皆さんが自宅から通ってこられる場所です。送迎の際にはご自宅に上がらせてもらうこともあります。

今日は行きたくないという方、何らかの不安によって落ち込んでいる方、どう見ても起きたての寝間着姿で出てこられる方・・・人によって、その日によって、自宅での姿は様々です。

今回のカスミさんのように、時には思わず笑ってしまうような出来事が起きたりします。

よりあいで過ごす姿とはまた違う、自宅でのお年寄りの姿や出来事を目の当たりにすること。それは送迎の醍醐味であり、楽しみであると私たちは思っています。

 

宅老所よりあい(地行)、第2宅老所よりあい、よりあいの森にて一緒にお年寄り達の暮らしを支えてくれる介護職員さんを若干名募集してます!
介護職員・夜勤あり【宅老所・よりあいの森】
↑ 細かい情報になります。
ご興味のある方は見学からでも構いませんので、ご連絡いただけたらと思います

台所の王女たちⅡ

第2宅老所よりあいです。

今回は、よりあいつうしん26号に掲載しました「台所の王女たち」でご紹介できなかった方々をご紹介したいと思います。

昨年の夏に書いていた記事のため、季節感が逆になっているのはご容赦ください。

20230711_111517クレオパトラの皆さん

クレオパトラは村上さん、阿武さん、空閑さん、坂口さんが交代で食事作りに来てくれています。第2よりあいの近隣地区の長丘公民館で活動をしておられる方々です。

第2よりあいではほぼ毎週火曜日に昼食を作りに来てくれます。火曜日は週に一度の魚の日です。その日届いた魚に合わせて献立を考えておられるそうです。

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この日、食事がなかなか進まないヨウコさんがポテトサラダをペロッと召し上がりました。ごちそうさまです(#^^#)

20230713_100653エリザベスの皆さん

エリザベスのグループ名は、以前勤めていた女性職員が命名したそうです。瀬尾さん、佐田さん、西村さんの3名でお手伝いに来てくれています。

佐田さんのきっかけは、以前よりあいの森に暮らしていたお年寄りの家族の村川さんに誘われたとか。もう、10年以上お手伝いくださっています。「月に一回の楽しみですよ~」と笑顔で話してくれました。

20230728_124624クローバーBの皆さん

吉井さん、小金丸さん、立野さんの三人ででお手伝いに来てくださってます。この日は、立野さんがお休みでした。

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昼食が終わると、上の写真のようにノートに献立などを記入しています。吉井さんは、献立の料理を自宅で試しに作られることもあるそうです。

お話を伺った時、ブログの話をすると小金丸さんは「そんな、好きで来てるから気にしないで」と笑顔でおっしゃっていました。

 今回、通信の掲載にともない第二よりあいに食事作りのお手伝いをして下さる方々にお話を伺いました。通信の中でも書きましたが、皆さんに口々に「楽しみながら来ていますよ~」との言葉。台所の明るい雰囲気が、広間の集いも明るくしてくれることも沢山あります。

生きることになくてはならない「食」を支えてくださる女王たちの食事と、温かい気持ちが第2よりあいという場所に集まり、お年寄りも職員も支えられています。ここでできたつながりは縁となり、ひとりひとりの支える、支えられるの関係になっていきます。

 

本年もよろしくお願い申し上げます。

よりあいつうしん26号、27号

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お手元に届きましたでしょうか??

よりあいつうしん26号、27号を先日発送いたしました。訳あって今回は、2号合わせてのお届けになってしまいましたが、宅老所よりあい、よりあいの森での今ある実践を時間をかけて文章化したものなので2通読むのは大変かもしれませんが、暖かい目で読んでいただけたら幸いです。

それぞれの一面は、26号「制度に捉われない支援」、27号「にんにくをかけ橋に」です。

あくまでも実践の中心、支援をする上でど真ん中にいるのは、顔の見える関係を築いている目の前の「〇〇さん」です。

誰かの支援をしようとする時、制度の範囲内外のことや勤務時間のこと、職場の人員体制のこと、その人を取り巻く人間関係のこと、関わっている事業所関係のこと、お金のこと等々、あっちのことこっちのことと、しがらみ云云かんぬん、色々と考えなければならないことがあり、こんがらがってしまうことは多々あります、、。

その結果、誰のための、何のための支援だっけ??となっていることが往々にしてあります。

そんな時は、必ず「〇〇さん」のもとにヒラリと?ダラダラと?後ろ髪を引かれて??舞い戻り、議論しなおすこと、、を大事にしてきました。

多種多様なしがらみのようなものに捉われることなく、まずは目の前の「〇〇さん」のために何ができるのか??顔なじみの関係がある地域の方々のために何ができるのか??何を一番大事にしなければならないのか、、をみんなで知恵を出し合って考えることに時間を費やしてきました。と言うか、この考え方が、よりあいの実践の軸のようなものになってきました。

実際「〇〇さん」中心に考えるって、こうやって文字にしてみると、至極当然のことで、とてもシンプルかつ簡単なことのように感じてしまいますが、忙しない時間の中で仕事をしていると、ついつい、、というか大いに見失ってしまいがちな面でもあるような気がします。また、シンプルがゆえに大変なことだと思ってしまいがちなところです。

ただ、シンプル IS ベスト 、しがらみを取り除いた核の部分「〇〇さん」のためという想いが、一番大事であることは確かなことかもしれません。

私たちにとっては、「よりあいつうしん」を発行することで、自分達自身の日々の実践や足元を見つめなおして振り返る、良い機会となっているような気がします。

拙い文章ではあるとは思いますが、宅老所よりあい、第2宅老所よりあい、よりあいの森の「今」を一緒に感じていただけたら嬉しい限りです。

新年のご挨拶としては随分時期がずれてしまいましたが、本年もお年寄り、職員一同どうぞよろしくお願いいたします。

よりあいつうしん26号
よりあいつうしん27号

鼻ひげはやして、、

鼻ひげをはやし、クリっとした目をした鳥好きの30代男性職員タツヤ(仮名)と、よりあいの森で暮らす普段から言葉がきつめな女性のお年寄りとの夜勤中に起きた出来事です。

※このお話には若干の下ネタが入ってきますので、苦手な方は悪しからず……。また、よりリアルないつもの様子を知ってもらいたいので、出来る限りありのままの状況を書いております。ぜひ暖かな目で読んでいただければと思います。

ちなみにこのお年寄りは、客観的に見て、我が道を行く、猪突猛進の性格です。嫌と言ったことは「いや」で、よくある「認知症の方への対応マニュアル」にあるような関わり方はおろか、変な小細工や誤魔化しは全く通用しません。

時折、お手洗いを失敗されるため、濡れてしまったズボンや下着を着替えてもらうためにお手伝いをしようとするのですが、とても嫌がられ、怒られ、フルパワーで拒絶される方です。

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その晩も、お手洗いに間に合わず、ズボン等が濡れてしまっていたために、タツヤはズボンを着替える了承を得るために話しかけ、体に触れました。

すると「あなた、私のこと好きなんでしょ!?なんでそんなに触ってくるのよ!?」と言ってこられました。

こんな嫌がり方は今まで聞いたことがありません。普段は「大きなお世話です!!さわるな!!」と門前払い的な感じなのですが、その晩は違いました。

「だって濡れていますし、気持ち悪いでしょ?冷たいし、着替えた方が良くないですか??」と冷静に?返すと、「あなた私のこと好きなんでしょ?好きなんでしょ?結婚したいと思っているんでしょ!?男らしくはっきり言いなさいよ!結婚したいですって!直ぐOKしますよ!」とその言葉とは裏腹に怒り気味に詰め寄ってきます。

「いやいや、そんな気はありませんよ。好きだなんてとんでもありません」とタツヤは自分の気持ちを素直に伝えたところ

「なによ!!鼻ひげはやして、バカみたい!」

と言い放たれてしまいました。が、なんだかんだとお手伝いにて着替えをすませ、その場を離れていかれたとのことでした。

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その後も、お年寄りとタツヤの話は続きます。

夜勤中、ユニットの広間で目が合うたびに「な~にジロジロ見てるの??あなた、私のことそんなに好きなの??」と詰め寄られます。

「いえいえ、そんなことありませんよ。そんな気はさらさらありません」とその都度、真面目に素直に応えますが、なかなかわかってもらえず、、最終的には

「なによ!鼻ひげはやして、バカみたい!!」と突き放されます。

また、隣のユニットで仕事をしていると、その場所までいざってこられ「あなたに会いに来ましたよ!」とにっこりされるため「いやいや、会いに来てくれなくても良いですよ~。仕事中です」と苦笑いしながら返事をすると「そんなに私を求めてるの??あなた私のことがそんなに好きなの??」と追い打ちをかけてきます。

「そんなわけないじゃないですか。そんな気はないって何度も言ってますよね」と応えると、やっぱり最後は

「鼻ひげはやして、バカみたい!!」と吐き捨てられてしまったとのことです。

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告白もしていないのに、一方的に振られてしまったような切ない出来事ですが、鼻ひげをはやしたモテ男のタツヤは、その晩の出来事の一部始終を淡々と、時に微笑みながら、朝の申し送りで話してくれました。

大変な夜だったはずです。一人きりで追い詰められたのではなかろうか、、と思いましたが、笑い話のように一晩のやり取りを語るその朝のタツヤの姿は清々しく、神々しく見えました。

朝の申し送りでは、時としてこのようなエピソードが語られます。

夜勤者とお年寄りとの一夜限りのやり取りです。その日の夜勤者だけが経験した出来事をできる限り赤裸々に伝える場があることで、お年寄り達の暮らしぶりの輪郭はより強く、深みを増し、よりあいの森のエピソードとして蓄積されていきます。

どんな仕事にも共通することかもしれませんが、高齢者介護の仕事は、決して楽しいことや嬉しいことばかりではありません。むしろ、現場では、辛く苦しいことも度々あります。できれば、キラキラした綺麗な面だけを切り取るのではなく、このような生々しい出来事を伝えていくのも必要なことだと感じています。

上記のような一つ一つのエピソードが語り継がれることが、よりあいの森の大きな財産となり、この仕事の面白みを引き立ててくれているようにも思えます。人と人との関わりからしか生まれることのないリアリティーに溢れた臨場感のある日常が、AIとのエピソードにとって変わられることのないように、、申し送りでのこのような出来事を丁寧に、大切に、培っていきたいです。

 

と言うことで、本年もよりあいブログにお付き合いありがとうございました。本当にお世話になりました。

また来年もよりあいHPを通して、日々の出来事をお伝えしていきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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カマキリ

https://www.instagram.com/yoriainomori/

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よりあいの森のインスタグラムのストーリーに、事務所から見える壁の同じ場所に3日間ずっとカマキリがいることを投稿したところ、次の日の朝に※「ちゃちゃルーム」の親子が虫取り網を持って保護?にきてくれました。

※よりあいの森とデッキでつながっている古民家に、地域の子供達とお母さん達が集っているのですが、その集いの場ことを「ちゃちゃルーム」と言っています。
西日本社会学年報特集論文 掲載予定「学校からの排除と地域における包摂」 ←ちゃちゃルームに関わってくれている中村学園大学の先生が書いた論文です。子供たちの集いの場の成立ち、事例等の詳細が書かれております。ぜひ!お目通しいただけたら幸いです。

カマキリの生態について詳しいことはわかりませんが、心配してくれる人、すぐに駆けつけてくれる人がいて良かったな~、幸せな「カマキリ」だな、なんて思った朝でした。

その後、保護した時にはあまり元気のなかったカマキリは、保護先にて、温めてもらい、美味しいご飯をもらい、見事に復活したとの報告もありました!

このカマキリにとっての今回のSNS(インスタ)での発信ってとても大事なことでした(*^^)v

 

話は変わりますが、今の介護福祉業界は物凄い「人材不足」です。

そして、この状況は今後も改善するとは到底思えません。少子高齢化社会が加速していく日本においては、若者の絶対数が減少の一途を辿ります。人材不足の問題は、職種問わず直面していることだとは思いますが、介護福祉業界はその最先端を突っ走っていると言っても過言ではないかもしれません。

当然、よりあいにもその波はビッグウエーブで押し寄せてきています。

半年くらい前から求人募集をしていますが、数年前に比べるとレスポンスが非常に少なくなったのをヒシヒシと身に染みて感じております。

自分達が、職場やこの仕事の魅力を十分に発信できていないことも課題としてあると思うのですが、今後、この課題とどう向き合っていけば良いのかな~と日々、頭を悩ませております。

魅力を伝えていくことの手段の一つとしては、今よりも一層、SNS等を活用して、よりあいの実践や魅力を伝えていく必要があるのかも、、、とも考えているのですが。もちろん、そのためには、何をどのように発信していくのか??日々の実践や活動がカギとなってくるわけです(汗)

なんだかんだと言っていても時の流れは止まりません。これから先に待ち受ける荒波をどう凌いでいけるのか!?みんなで力を合わせながら、やれるだけのことはやっていこうと思いますので、今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします!!

 

と言うわけで、 ↓↓↓ 一緒に働いてくれる仲間を募集中です!(^^)!

募集ポスター三案

宅老所よりあい(地行)にて一緒にお年寄り達の暮らしを支えてくれる介護職員さんを若干名募集してます!
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