平成29年1月31日、宅老所よりあい立ち上げメンバーの一人でもある「中島真由美さん」最後の出勤日とのことで、よりあいの森にてお年寄り、職員でお別れ会をしました。
25年前に伝照寺のお茶室より始まった宅老所よりあいが、今では「第2よりあい」「よりあいの森」と事業所は増え、本当に大きな組織となりました。
この25年間、色々なことがあったと思います。自分のような若輩者には想像もつかぬような出来事の数々。想像するだけでゾッとします(笑)冷や汗も出てきそうです(‘Д’)…
嘘です。
ただ、良いことも悪いことも楽しいことも悲しいことも、その全てが積み重なって今があります。もっともっと、経験値の浅い我々は、たくさんのあんなこと、こんなことの話を聞いとけばよかった~とつくづく実感しております。
「あなたの笑顔は私の元気」と初代よりあいオリジナルTシャツの前面にデカデカと書いてあります。正直、恐れ多くも、若輩者の私にはあのデザインのTシャツを着こなす技量はありませんが(笑) 嘘です。
ただ、中島さんの「あっはっはっは~。」と言う大きな笑い声と、いつでも裏表なくお年寄りと接している姿を見ると「あなたの笑顔は私の元気」と言うフレーズが妙に納得がいきます。
お別れ会では、みんな涙涙でブログに載せることができるような写真がありませんでした(T_T)申し訳ありません。
また、このブログでは語り切れない思いで溢れかえっており、長文になってもいけませんので、この辺で。
中島さん、25年間本当にお疲れ様でした!そして、ありがとうございました!
これからも頼りない次世代を温かい目で見守っていてください。よろしくお願いいたしま~す!!
いつでも飲みに来てくださ~い(笑)
はじめまして。
私は韓国のソウルで知的障害をもつ障害者たちを支援している金英文と申します。
私は重度の発達障害者たちが自分の住み慣れた地域で家族や友たちと一緒に生活しながら楽しく生きていくことができるように支援する仕事をしています。20代後半、この仕事をやり始め、本当に情熱的に楽しく仕事をしています。そして、この仕事は私をすごく幸せにしてくれました。
ところが最近、周りの障害者の方々がだんだん年を取り、色んな面でケアを必要になってきたり、障害者の親御さんも年を取るにつれて自宅で障害をもつ自分の子供の面倒を見ることができなくなってきています。そして、障害者入所施設から出ていき、地域生活をしている障害者の中でも高齢化によってより多くのケアが必要になってくる障害者も生じています。
しかし、韓国社会はまだ高齢化していく障害者に対する社会的準備はできていない状況です。それで、仕方なく住み慣れた町を離れ、施設への入所を選択することになりますが、このことさえも脱施設化政策により施設への入所を制限しており、障害者たちは色々と難しい状況に置かれています。
このような社会福祉現場での状況に私と私の仲間たちは疲れ果ててしまいました。長い間障害者たちと一緒に生活をしながら、特別な感情を抱くようになった私たちは私の家族のような彼らの厳しい現実に同化され無力感を持つようになりました。
その時、鹿子裕文さんの「へろへろ」という宅老所よりあいの話が紹介されたこの本を読むことになりました。この本を読みを終わった後、私の仲間たちにも紹介をしました。この本を読んだ仲間たちも私と同じようにときめきを感じたそうです。
‘道端で死ぬことがあっても、人間としての尊厳を守ることのできない患者として施設には入らない’という重度の認知症のお年寄りの話は、もしかして障害者たちが私たちに言いたい話ではないだろうかという考えとともに、施設に入ることを望まないお年寄りのための施設を作るために情熱的に努力をしてきたよりあいの職員たちの話が私たちに感動を与えてくれました。
足りない福祉予算のために福祉費用を負担するには経済的に苦しい障害者たちが地域社会で老後を送れるような環境をつくることができないと言い訳をしてきた私に、よりあいの皆様の熱情的な活動話は人間の問題、とくに人生の尊厳に関したことは経済的なことを優先に話すことはできないことをもう一度教えてくださいました。もちろん、すべての社会福祉サービスをよりあいのようにすることは決して簡単ではないことは知っています。しかし、どのような状況においても 誰でも‘人間らしい生活を送りたい’という事実を見逃してならないという皆様の実践は、とても美しく、私たちが学ぶべき教訓がいっぱいありました。
それで、もし可能であれば私たちが皆様のお話を直接聞ける機会を持ちたいと思っています。ソウル市とソウル市社会福祉士協会から支援を受け、今年の9月の2週目から3週目の間に皆様にお会いに行きたいと思っています。
それでは、お目にかかれるのを楽しみにしております。
*韓国では「精神は少しありませんが、(人間としての)品位まで失ったことではないです」というタイトルで今年の2月27日に出版されています。