お年寄り達との日帰り温泉

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これでもかという程にカメラ目線ではない記念撮影になってしまっていますが、、。ご察しください。

先日、日帰りではありましたが、宗像市にある源泉かけ流しの温泉「やまつばさ」へお年寄り達とともに行ってきました。

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到着して、まずは美味しそ~なお昼ご飯をみんなで堪能します。よりあいの森でのご飯も美味しいですが、外で食べるご飯も違った意味で格別ですね。

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サダコさんは誰彼構わず話しかける気さくな方なのですが、ここでも本領を発揮しました。ウエイターさんを見るたびに手を上げるのです。サダコさんからすれば「ヨッ!」というよりあいの森では見慣れたいつものご挨拶なのですが、それを知らないウエイターさんは「どうなされましたか??」「なにかご用事ですか?」と足早に寄って来られます。

挨拶代わりに手を挙げただけなのに何度も近寄ってくるウエイターさんにサダコさんは「???」の表情です。しかし、さすがです。アドリブを利かせ「ね~。うん!」とだけ言って笑顔を振りまいて事なきを得ていました。

隣にいた職員は何度も繰り返されるそのやり取りを見て、面白いやら申し訳ないやらでいたたまれない気持ちになったとのことでした。

よりあいの森の職員としては、サダコさんの世界観を世間に知ってもらえて嬉しい限りです。

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食事はせっかくだからゆっくりと味わって食べたい!と、いつものペースでのんびり食べていると…予約していた家族風呂の時間が来てしまいました。予約できる時間も設定されているため、全部を味わうことができず泣く泣く温泉へ入ることになってしまう方もいました。ざんねーん!!

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お風呂に入る前に疲れてしまい、結局横になってしまった方もいましたし。

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食事中に元気に声を出しすぎて「個室を準備いたしましょうか?」と言われた方もいましたが…。

いえいえ、個室なんかではいけませんよね!よりあいの森のお年寄り達の世界観を世の人達に知ってもらわなければいけません。

個室を準備してくれること自体は、一見親切な対応のように見えますが、周りの人たちの目から遠ざけるため、見えなくするための手段とも言えます。見えないこと、聞こえないことに人は関心をよせてくれなくなります。どうかお年寄り達にもっと寛容な社会になってもらいたいと思います。

認知症やぼけを抱えたお年寄りたちは社会の中に確実に存在しているのです。開放的になりつつあったそのようなお年寄りたちの姿は、コロナによって隔離されてしまい閉鎖的になっている傾向にあるように見えます。

コロナの感染には十分に注意しつつも、もっともっと色々な場所へ出かけてお年寄り達の世界観と魅力を知ってもらわないといけないと思う出来事でした。

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なんだかんだと面白いことがありつつ、みんなが満足!気持ちよく温泉を堪能できた一日となりました。

ぜひ!また行きましょうね!!

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よりあいつうしん25号

先日「よりあいつうしん25号」を無事に発行することができました。お手元に届きましたでしょうか?

よりあいつうしん25号 ←click こちらからでも見ることができますので、ぜひ!

今号の一面は「世代を超えて」です。

27年前、当時の第2宅老所よりあいが親の介護のため、ともに関わらせてもらっていた方々が、今、長い年月を経て第2宅老所よりあいへ通ってくるようになっています。

介護を受けざるを得なくなってくると、デイサービスやヘルパーの利用し始めることになります。その際、介護事業所との間に契約を交わし、介護サービスを提供する側と受ける側(利用者様)としての関係ができあがります。そして、その時にお互いが「初めまして」からのスタートとなります。

しかし、紙面に登場するお二人は、このような一般的なケースとは異なる経過を辿っています。契約を交わしたうえで成り立っている関係よりも、顔なじみであり続けることと、つながりを保ち続けてこれた上で築かれた関係性の方がどれほど大切なのかが、今回のつうしんの文面からヒシヒシと伝わってきます。

27年間もの長き年月を、途切れることなくつながり続けてきた関係性は一体どのようにつくられてきたものなのか??その真相に現在の第2宅老所よりあい管理者の緒方が迫り、今現在、繋がり続けている一人のお年寄りとの関わりから気づきを得ることになります。そして、そこから次世代として受け継いでゆくべきことが導き出されている記事となっています。

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誰もが自分自身のことで精一杯で、何かしらの「不安」を抱えて生きている時代に見えてしまう時があります。介護事業所と契約を結んでいたとしても、決まっている利用時間外のことには手が届かないのが当たり前の社会です。

そんな中にはありますが、もし、不測の事態が起こった時、手を差し伸べ合える顔なじみの関係のある方がいれば…乗り越えられることはたくさんあるような気がします。そして、それは何もない時から、つながり続けておくことが大切なのではと感じています。

それでは「よりあいつうしん25号」を温かい目でご一読いただき、ご感想などがあればお伝えいただけたら幸いです(‘◇’)ゞ

 

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初詣

新年のご挨拶が遅くなりました。

あけましておめでとうございます。
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よりあいの森の2023年は毎年恒例となっている豪華なおせちから始まりましたよ!

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今年のおせちもほんっとに美味しかったです!厨房の職員さんにはお年寄り、職員一同いつも感謝です。おかげ様でこの度の年末年始も美味しいもの尽くしで、体重が若干増量した気がします(涙)

そして、先日はみんなで代わる代わるではありましたが、近くの神社へ初詣にも行くことができました。

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「早くお迎えが来ますように…」と斜め上を眺めながらお願いしたお年寄りもいて新年早々に「ちょっと!ちょっと!待ってください!!」と驚いてしまう一コマもありました。ひょっとすると外が寒かったから、お迎えの車が早く来ますように…とのことだったのかな??とも思いますが。

みなさん、今年も元気(家族を含めて)に過ごせますように…とお願いしていたようです。

さてさて、2023年はどんな年になりますでしょうかね??

今年も宅老所よりあい、第2よりあい、よりあいの森のお年寄り、職員一同、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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2022年 今年もお世話になりました。

今年も残すところ後一日となりました。

あっという間の2022年でしたが、振り返るとここ2~3年の例年通りと言いましょうか……コロナに始まりコロナに振り回されていた気がする1年でした。

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が!!そんな中でもよりあいの森では、コロナとの向き合い方にも若干慣れてきたこともあり、なんやかんやとそれぞれの方の今を楽しめた1年になりました!(^^)!

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新年祝賀会に始まり、花見会に納涼祭、バーベキューに敬老会+相撲大会、〆の忘年会にクリスマスパーティー、スイーツバイキングに餅つき!とお年寄りとともに大いにワイワイすることができました。

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これからは、コロナ禍で習慣付き、意識的な面までコロナに感染してしまっている自分の頭の中を、コロナ前に巻き戻していくリハビリのようなことが必要になってきている時期なのではないか、、と思う今日この頃でもあります。

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今年も分け隔てないみなさんの良い笑顔に元気を存分にいただきました!!本当にありがとうございました!!!

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先日、徹子の部屋に出演していたタモリさんが、来年(2023年)はどんな年になりそうですかね?という質問に「新しい戦前になるんじゃないですかね?」と躊躇することなくおっしゃっていました。重くて暗い言葉ですね。

そんな時代を一体誰が望んでいるのでしょうか。見て見ぬふり…もできなくなってきています。

軍事、防衛の予算が大きくなればなるほど、福祉や社会保障への思いは小さなものになっていくことはこれまでの歴史を振り返っても明らかです。

戦争は外交の最大の失敗例です。火のないところに煙は立ちません。

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不安定極まりない社会情勢の中ではありますが、自分達はこれまで通り、これからも!目の前にあるお年寄り達のありのままの暮らしを支え、支えられていくことに専念していきたいです。

今あるささやかなお年寄りたちの暮らしが、来年も時代の流れに翻弄されることがないように、、と願いを込めて!新年に備えておきたいと思います(‘◇’)ゞ

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今年もよりあいの森、宅老所よりあい、第2宅老所よりあいのお年寄り、職員一同、本当に本当にお世話になりました。

また来年もよろしくお願いいたします。

 

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第5回オープンケアエリアふくおか

2022年12月10日、よりあいの森の近隣にある中村学園大学にて、第5回「オープンケアエリアふくおか」が開催され、よりあいからも職員数名で参加させてもらいました。

オープンケアエリアふくおか」は、福祉の魅力を伝えるために2018年にはじまりました。社会福祉・保育・児童教育などに関心のある大学生と、社会福祉の第一線で活躍する実践者が一堂に集い、幅広い意味での福祉の魅力を共に語り合い、九州・福岡の社会福祉を考える場になることをねらいとしています。 DSC_1795

よりあいの森、宅老所よりあいは、第1回開催時から声をかけていただき、実行委員会と実践を伝える側として参加させてもらっています。このような貴重な機会をいただき本当にありがたい限りです。今回も実践者、学生さんたちのプレゼンを経て、語り場へと進行していきました。

中村学園大学、筑紫女学園大学、熊本学園大学、西南学園大学などの学生さん達とのディスカッションでは、いくつかの実践発表を聞いたうえでの感想をいただきました。また、福祉の仕事と日々の実践に対しての色々な質問がありました。

 

仕事をしていてきついと思う時ってどんな時ですか?

お年寄りを看取る時に辛い気持ちになりませんか?

事業所として行っている地域での取り組みを教えてください。

信頼関係を築く上で一番大切なことはなんですか?

どうして日課やスケジュールのない暮らしが良いと思っているのですか?

職員さん達は、テレビで放送されていた「老いに沿う」ということをどう捉えていますか?

 

等々、忌憚のない質問がたくさんありました。恥ずかしながら自分達にはペラペラと自信たっぷりに応えていけるような技量はなく、たどたどしい感じとなってしまったのが申し訳ないところです。けれども、日々のお年寄りとの関わりの中で大切にしているところや大事にしてきたことを頭の中で振り返りながら、実践者として精一杯ディスカッションすることはできたかな~と思っています。

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お年寄り達を支え、支えられる、生産性や効率性が求められない楽しさ、魅力がここにはあります。お年寄り達の時間に巻き込まれてしまうと、時が止まってしまっている?ような錯覚に陥ることもあります。グローバルな世の中で立ち止まることさえも憚れる現代社会の中では、なかなかできない貴重な経験かと思います。

また、時間や空間、言葉の概念を超えた世界の窓が開きます。自分達が築き上げてきた時系列のある記憶の数々はもしかすると間違いであったのでは?と悩み、やがてはお年寄りたちの偉大さに気づかされます。

目の前にある老いや寿命と向き合うことで、人間があるがままに生ききることの大切さを学べます。ありのままに沿うことの難しさを乗り越えた先に、自分という生き物が見えてきます。そして「生老病死」を社会から見えないところへ遠ざけてしまっていることへの弊害がどれほど大きなことかも痛感します。

もちろん、魅力的で楽しいことばかりではありません。大変なこともたくさんあります。が、、それはどんな仕事に就き、どんな職場に勤めてもある程度は同様だと思います。IMG_5859

福祉系大学を卒業しても、実際に福祉職として働いてくれる学生さんは年々減少傾向にあるとのことです。実際に福祉の現場では慢性的な人材不足という問題を抱えています。大変な仕事というイメージが強いのでしょう…。だからこそ、自分達のような実践者は、もっと積極的に地域の子供たちや、学生さん、社会に向けて、福祉実践やその魅力を発信していく必要性がありそうです。

小学校や中学校の教育の中にも社会福祉に係わる授業が今以上にあっても良いのかもしれません。そのためには、どのような働きかけをしていけばよいのか…も考え、動いていかなければなりません。

国を外敵から守ること、軍拡や防衛費を増やすことが大事!?と考える方々もいらっしゃるかもしれませんが、自分達福祉職としてはそれ以前に大切なことがあるように思えて仕方ありません。と、、ここから先は政治と関わってくる話です。福祉の仕事は国の制度、政策、社会情勢と密接に繋がっています。その背景を読み取っていくのも魅力の一つだったりしますね。

今回の「オープンケアエリアふくおか」に参加した私達は、学生さん達とのディスカッションを通して頭の中を整理することができたような感じがしています。

学生さん達の貴重なお時間を自分達だけ?かもしれませんが、有意義に過ごすことができました。本当にありがとうございました!!またの機会を楽しみにしています!

自分達も「オープンケアエリアふくおか」に倣い、福祉の仕事の魅力を現場目線から発信していけるような取り組みを考え動いていきたいです!!がんばりまーす(‘◇’)ゞ

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