よりあいの森で絶大な人気を誇る「ノブエさん」が…突然ご飯を食べなくなった!身体はいつものように動かせるのに、咀嚼と嚥下(モグモグ、ごっくん)ができなくなった。前の日まではいつも通り、食べて飲んでのんびりと過ごしていたのに!?
職員全員に焦りが走った!何があった??ノブエさんの身体に何かが起こっている!こりゃ~一大事だ!!!!
家族、主治医の先生と相談の上、脳神経外科を受診してみた。一番聞きたくなかった結果…悪い予想が的中…脳梗塞…。
年齢、体力、負担等を総合的に考えると手術など到底できない。
食べることができない=最期の時間を迎えてしまうのか…。
皆が絶望感に陥った。
徐々に食欲が低下していく過程を見ているのならまだしも、こんなに急な事態を受け入れることができるはずがない。
今後の方針として、負担のない程度の点滴を併用して、飲める分だけ、食べれる分だけチャレンジしてみよう。なおかつ、「五感」を精一杯刺激できる関わりをしてみることにした。
じりじりとした日が続く。しかし、1日、2日と日を重ねる度に、少しずつ少しずつ飲める量が増えていった。1週間後には、咀嚼、嚥下の状態が改善していることが目に見えてわかるようになるまで回復した。
皆がこの回復劇に歓喜したことは言うまでもない!(^^)!
ノブエさんの食べたい気持ちとその気持ちに最大限に寄り添えた職員集団があってこその結果だと思った。
そして、「五感」を刺激したこと。
季節を感じる。梅の花を見る。春風に当たる。暖かい日差しを浴びる。馴染みの場所へ行く。好きな子供に触れる。手、足、頬をさわり、呼びかける。
時には、なぜか愛情余って鼻までさわられる(笑)
その小さな積み重ねと、職員の気持ちがノブエさんの何かを動かしたのかも…。
ノブエさん。皆の気持ちを一心に背負い踏ん張ってくれて、ありがとう(^O^)
これからもよろしくお願いいたします!(^^)!