鞆の浦へレッツゴー!!

先日、福山市鞆の浦にある「さくらホーム」という介護事業所へ職員6名で遊びに…いやいやいやいや研修!!に行って参りました(^_^)v

鞆の浦と言えば、ジブリ「崖の上のポニョ」で宮崎駿監督が構想を練った地として有名です。また、「流星ワゴン」「銀魂」等、映画やテレビのロケ地としても有名で、まるでタイムスリップしたかのような古き良き風情溢れる街並みが残っているところです。
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そして、「さくらホーム」は、鞆の浦の町の方々とともに「住み慣れた町で最後まで暮らしていく」ことを支える実践をしているところです。

さくらホームの職員と町中を歩いていると、そこに住んでいる多くの方々が、言葉をかけてくれました。
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福岡市とは、地域性の違いがあることは確かですが、こんなにも多くの地域の方々と顔馴染みの関係性ができていることに驚き、羨ましくもありました。そして、これは良き実践の小さな積み重ねが、この関係性を生んでいるのだろうな…とも思いました。

また、お年寄りの暮らしを支えるために、日々、自宅を訪ねる件数の多さに驚きました。図々しくも、その訪問に同行させてもらい、それぞれのお宅で暮らすお年寄り達の暮らしを見せて頂きました。そこには、ありのままの個性的な暮らしがありました。

誰に気兼ねすることもなく、最後まで自宅で暮らせるって素敵だな~と思いつつ、それを支えている「さくらホーム」の方々の弛まぬ実践の底力を感じました。
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最近では、「個人情報の保護」の基、お年寄りが抱えている色々な問題と向き合い、支えになる必要がある場合であっても、同意のサインがなければ、会議の場で名前を出すこともできないという例が少なくありません。

「個人情報の保護」が持つ本来の意味合いがずれてきているような気がします…。もちろん、当事者の不利益となる情報であれば厳守すべきですが…。あまりにも社会が過剰になりすぎて、地域の方々や自分達専門職が顔馴染みの関係になることへの弊害となっていることも……あるのではないでしょうか??

そんな中、鞆の浦「さくらホーム」では、まさに地域の方々とともに、鞆の浦の町を支えているように見えました(^_^)v

自分達も、今まで以上に「職員の地域化」という言葉を見習って頑張ってみまーす!(^^)!

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この度は、羽田さんを始め、研修計画を立ててくれた石川さん、並びに「さくらホーム」の皆さま、お忙しい中、研修を引き受けて下さり本当にありがとうございました!!

よりあいつうしん18号

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みなさんお待ちかね??

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よりあいつうしん18号(^O^)

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遂に完成です!!

みんなでせっせと折って折って折りまくって!!!その枚数、なんと!1700枚!!!

折り過ぎて、印刷したインクで指先がまっくろけ!(^^)!

それだけたくさんの方々に読んでいただけているということですね!

嬉しい悲鳴でございます<m(__)m>

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お年寄り達の力を借りて、無事に7月18日に発送することができました~(^O^)

今回の「よりあいつうしん18号」は「場づくり」がテーマとなっております。と言うか……「場づくり??」ってなんだ??………ですよね~(^-^)

日常の暮らしの中では、あまり耳にしない言葉だと思います。ただ、よりあいや、よりあいの森では、この「場づくり」に重きを置いております。

けれども、場をつくるっことって本当に難しいのです。

よりあいやよりあいの森に集まるみんな(お年寄り達)は、その日その時の体調や気分(自分達も同じですが)があります。当たり前のことですが、性格、趣味、価値観もそれぞれです。そのため、日々、毎時間、お年寄りが醸し出す?作り出す?「場」は変わり続けます。時に激しく、時に穏やかに、時にみ~んなうたた寝。

職員達は、その「場」の変化の荒波に完全に飲まれ、おぼれかけ、必死に息継ぎをし、「へろへろ」になる日も少なくありません。しかし、その逆もしかりです。「場」がもたらす一体感や、みんなで食べる食事や、突拍子のないお話し、賑やかで和やかな空気感が楽しくて仕方がない時があります。

日課やマニュアルに当てはめようとすればするほどに、効率性(こちらが主体の)を求めるほどに、お年寄り達が過ごす「場」は居心地の悪いものとなっている感じがします。

さてさて、自分達は、お年寄り達がつくりだす、日替わりで奇想天外な「場」をどのように作っていけるのか!!そんなことを想像しながら、つうしん18号を読んでいただければ、より楽しめると思います(^-^)

よりあいつうしん18号  

【よりあいつうしん】ホームページ上部にある固定ページからも閲覧できます。

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⇑ イベント告知!!よりあいの森「納涼祭」8月31日 17時~開催します!

背中がかゆい

おじいちゃんは6月の末によりあいの森に来られた。
御年98歳になられる。
見た目は黒目がクリクリっとしたおじいちゃん。

食事は指と顔を巧みに駆使し、しっかりと食べられる。
もちろん、疲れた時は好きなだけ寝る。

「初めまして」から1週間くらいがたったある朝、起きてきてすぐに「背中が痒い…。」と言われた。

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職員は背中を掻いた。
「あああ~。」と気持ちよさそうに顔がほころぶ。
しかし、朝は職員の人数も手薄。3分くらい掻いたところで掻く手を止めた。

その直後だった。
「かゆいんじゃー!!」と怒りが爆発(‘Д’)朝食どころではない。
前にあった直径2mくらいの食卓丸テーブルを蹴飛ばし、にらみをきかす。

背中に痒み止めを塗ってみる。

しかし、痒みは治まらない。
睨み続ける。目で「掻け!!」と訴えている。

朝、二人いた職員達は代わる代わる背中を掻き続けた。
掻き続けて15分。何とか「今」ある痒みは治まったようだった。
ただ、それから5~10分は近寄ることができない空気をまとっていたが…(-_-;)

意を決して「そろそろ朝ご飯食べませんか??」と聞くと「うん。食べる。」と答えられ、ホッと一息。

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「この場所はどこまでワシのことを受け止めてくれるのだろう。」と試されている感じがした。

96歳まで、誰の手も借りず生きてきた。
このおじいちゃんにとって、よりあいの森に暮らすことがどんなことなのかを今一度考えてみる。
ここはどこだ??この人たちは一体誰だ?俺はこれからどうなる!!
その他、色々な思いを持ってここに来ている。時間の流れとともに徐々にその思いが溢れ出てくるかもしれない。

これから自分達は、このおじいちゃんのそんな思いと共に、どんな暮らしをすることになるのかを楽しみにしていたい(^_^)v

じいちゃん歩く4

ヨシエさんの博多にわか

前のブログで登場した「ヨシエさん」は「博多にわか」を楽しまれていたとのことです。

博多にわかとは…

福岡市指定無形民俗文化財として長い歴史を持つ郷土芸能です。「ぼてかずら(紙で作った張り子のかつら)」に「にわか面」と言われる半面をつけ、博多弁を使い、会話の最期に面白いオチをつけて、話をまとめるもので、題材として世相を反映させてユーモアな即興笑劇です。

そこで、ヨシエさんが考えた「博多にわか」をいくつかご紹介したいと思います。

博多弁なので、九州圏外の方々には少々わかり辛い文面があるかもしれませんが、ご了承くださいませ(._.)
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(こちらがにわか面です!)

目玉焼ばつくったら、目玉のところがくずれてしもうた…

そりゃ~気味の悪かぁ~(黄身の悪か)

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(似合うでしょ~!?)

みんな年取って、お互いに白髪頭になったばってん

ひとりも禿げがおらんね…

そりゃそうくさ(そりゃそうさ)、みんな毎日おしゃべりに励んどる(禿げんどる)

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博多のもんなどうした祭すきな~

それに他人に親切ばい

そりゃ~母里太兵衛(ぼりたへい・黒田節のモデル、黒田氏の家臣)の流れやけん

だれでも重い槍(思いやり)を持っとる

 

以上、ヨシエさんの博多にわかでした(^O^)

お年寄り達とにわか面をつけてみんなで笑わせてもらいました!(^^)!

その他にも、「プッ」と思わず吹き出してしまうようなヨシエさんの考えた「博多にわか」を色々と聞かせてもらいました。

ヨシエさんの明るく朗らかな笑い声が聞こえてきそうですね(^-^)

みなさんも「博多にわか」をお一つ考えて、笑いあってみませんか~??

ヨシエさん

令和元年6月6日、道子さん(長女)から見守られ、耳元の電話口では、三女さんより「ありがとう!」と感謝の気持ちを伝えられ、ヨシエさんが寿命を迎えた。

とてもとても穏やかな最期の時間だった。

ヨシエさんは4月末頃より細かった食がより細くなっていた。
道子さんは、それから計18日間をよりあいの森に泊まり込み、ヨシエさんとの時間を過ごされた。
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よりあいとヨシエさんとの付き合いは長い。
とても健脚で「思い出探しの旅」によく歩かれていた平成13年頃からのお付き合いだった。

当時の職員は、ヨシエさんと一緒に富士山に旅行に行かれたこともある。

どこまでも歩くヨシエさんを支えるために「ご近所応援団」という地域の集まりもできた。

ヨシエさんを中心として、道子さんと地域と「よりあい」の縁が生まれた。

そして、道子さんはヨシエさんを支えるとともに「よりあい」も支えてくれた。
そのボランティア精神には職員の誰もが頭の下がる思いだった。

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元気に歩いていたヨシエさんもいつの間にか96歳となっていた。

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道子さんは職員と共にヨシエさんの全てに、特に食べることに最期までお付き合いされた。献身的に関わるその姿を見ていた職員達は、ヨシエさんと同時に道子さんの心配をした。
刻一刻とヨシエさんに残されている時間が短くなっていくのが見て取れる中、道子さんはその様子を受け止め、一緒に過ごす時間を噛みしめているように見えた。

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6月6日の朝、よりあいの森の正面玄関から三味線の音が響いた。
職員の奏でる「炭坑節」だった。
母は賑やかなことが好きだったから、賑やかに送り出したいと、みんなで歌いながらヨシエさんが乗った車を見送った。

誰にでも訪れる最後の時間。
その短くも貴重な時間を、家族とともに、涙交じりでも色とりどりの思い出話をしながら見送ることができたことに職員一同感謝の気持ちで一杯となった。

これからも「穏やかな最期を迎えることができる場所」として、そこに繋がる日々の営みを家族とともに大切にしていきたい。

ヨシエさん、村川さん、ありがとうございます。そして、本当にお疲れ様でした。
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(ヨシエさんと富次郎さん、ご夫婦です(富次郎さんはH29.101歳でよりあいの森で寿命を迎えました))