博多仁和加は、福岡市指定無形民俗文化財として、長い歴史と伝統を持つ郷土芸能です。「ぼてかずら」に「にわか面」と言われる半面を着け、博多弁を使い、会話の最後に面白いオチをつけて、話をまとめるもので、題材として世相を反映させたユーモアな即興笑劇です。よりあいで出会ってきたお年寄りの中にも、博多仁和加を趣味とされている方がいらっしゃいます。エイコさんもその一人です。
この日も自宅からお面を持参で登場されました。
「今から博多にわかしま~す」「いいぞいいぞ~(笑)お願いしま~す」 広間の皆さんの注目を集められます。
「あんた学校はいつ行くとね⁉」
「明日行くとね⁉」
「学校なら…今日行く!!(教育)」
「分かった?今日行く、トゥデイの今日ね!それと教育がかかってるのよ!」
ネタを振りまでつけてやってくれたのですが、それよりお面を付けたエイコさんの姿が可笑しかったようで着けた時点で職員からお年寄りまで爆笑していました。
職員がお礼を言うと、エイコさんは「いつでも言って下さい。やりますよ~。博多仁和加好きだもん!」
皆を楽しませてくれるエイコさんの心遣いに感謝します。こうして今日も第2よりあいの広間は、ゆっくりとした時間の中に笑いと、大きな声が飛び交っています。