喫茶ヨリーネ

http://yoriainomori.com/wp-admin/post.php?post=306&action=edit

よりあいの森とデッキで繋がる古民家にて、喫茶ヨリーネを月1回、第3金曜日14時~16時頃まで開店しています。

職員やボランティアさんが丁寧に作った美味しいスイーツ(3種類位)と、フレンチプレスにて心を籠めて淹れた温かなコーヒーを楽しめます。

よりあいの森に暮らしているお年寄り達や、宅老所へ通ってきているお年寄り達、職員達はもとより、近隣地域の方々や一般のお客さんも足を運んでくれます。

DSC_2745

DSC_2744

実は、2015年によりあいの森が開所される前から、この古民家では2週間に1回「いちにちカフェ」として開店しておりました。なので知る人ぞ知る隠れ家的な場所なのです。

コロナ期間中は泣く泣くお休みしていましたが、昨年11月より満を持して毎月1回ですが、再オープンした次第です。

DSC_2743

DSC_2746

よりあい関係のお年寄り達の集いの場のようになっている時間帯もありますが、一般の方々も、ぜひとも、この空間を味わっていただきたく思います。

IMG_20240315_150635

ウェイトレスを担当しているのは、よりあいの職員達なので、素人感は満載かと思いますが、住宅街の中にポッカリと現れた緑の中に佇む古民家で、時間が停まったような静かな空間の中、のんびりとコーヒーでもいかがでしょうか??

暖かい季節になると、よりあいの森と古民家を繋ぐデッキでもゆっくりできますよ(*^^)v

それでは、よりあいの森に暮らしているお年寄り達とともにお待ちしておりますね。

※ウェイトレス体験をしたい方、コーヒーを淹れてみたい方、スイーツづくりに自信のある方、ぜひご連絡ください!一緒に喫茶ヨリーネを楽しみませんか??

オムツ外し学会in九州

1708306110213

「オムツ外し学会」は、1988年からつづく、生活に根差した介護の実践報告大会です。

今年は、ぜひとも九州で開きたいと思い立った実行委員会委員長のhttps://hp.kaipoke.biz/nyd/←click「コミュニティーケアいずみ」 の中村さんからの熱いメッセージを受け、https://muku-llc.com/←click「合同会社MUKU」、「よりあい」の職員達が実行委員会のメンバーとなり、夜な夜なズームにて会議をし、企画を練り、来る2024年4月21日にふくふくプラザにてhttp://www.fukufukuplaza.jp/開催することになりました。

介護保険制度は2000年に「介護の社会化」を謳って創設されました。あれから24年が経ちましたが、果たして、介護って社会化されているのでしょうか??箱物は増えましたが、内実は伴っているのでしょうか??認知症や障害を抱えている目の前のお年寄り一人一人の当たり前の暮らしは守れる社会となったのでしょうか??

「お年寄りをたらい回しにしない。隔離しない。縛らない。薬漬けにしない。おしっこうんこはトイレでしたい。食べ物は口から食べたい。できれば一人ぼっちではなく、気心知れた仲間と味わいたい。そして、時には、その仲間たち季節を楽しみたい。最期は穏やかに寿命を迎えたい。」

よりあいの実践理念ともいえる上記のことは、暮らしていく上では当たり前のようなことばかりなのです。しかし、実際に今の日本社会で認知症やぼけを抱えてしまうと、このようなささやかな願いを叶えることがとってもとっても難しい環境であることは、2000年より以前~今に至るまで変わっていないように見えます。

そして、昨今、お国からは、新たにAIやICT機器の導入のゴリ押しにより、生産性や効率性をこれでもかこれでもかとゴリゴリに求められ、監視や管理が当たり前の介護実践へとなりつつあります。そんなお国の制度改革、改悪?には憤りを通り越して溜息しかでなくなりつつありますが。

そんな中でも、この今の状況を打開したい!と介護現場で踏ん張っている実践者の皆様方! ↓↓↓↓↓↓

1708306106228 (1)

自分達が向き合っている日々の介護実践ってどうなんだろう??とか、本当にこんな関わり方や介護現場で良いんだろうか??当たり前の暮らしを支えるって何だろう??とか、、

自分達が当たり前と思って実践していたことは実は世間から見ると当たり前ではないんだろうか??それはなぜだろう??なぜ暮らしの中で当たり前と思っていることを実践すると炎上してしまうの??等々の疑問が湧いていることと思います。ん??湧いてない??湧いてないならすみません。

湧いていると想定したとして、、そんな皆様方とともに考えたいのです。

「これからの介護の当たり前」を一緒に想像し、意見を交わし、オムツ外し学会に参加した後には、お年寄り達の当たり前を自信を持って支えるためのモチベーションを爆上げする場にできれば、、と思っています。

もちろん、参加対象者は高齢者福祉、介護職の方々のみではありません。

「老い」に不安のある方、「老い」を楽しみたい方、なんとなく興味のある方、どうでもよいけど行ってみたいと思ってくれる方、猫が好きな方、インドが好きな方、これからの介護とそれを取り巻く社会、老いた先にある暮らしの在り方をともに考えたい!という方々は、ぜひとも会場で、、お待ちしております。

https://www.kurumba-m.com/seminar/ ←click please 「くるんば」より詳細確認できます。よろしくお願いいたします。

Screenshot_20240228-163033~2

宅老所よりあい(地行)、第2宅老所よりあい、よりあいの森にて一緒にお年寄り達の暮らしを支えてくれる介護職員さんを若干名募集してます!
介護職員・夜勤あり【宅老所・よりあいの森】
↑ 細かい情報になります。
ご興味のある方は見学からでも構いませんので、ご連絡いただけたらと思います。

よりあいで働いてみたい方大募集!!

よりあいホームページを閲覧いただき、ありがとうございます。

もうすぐ春ですね。春と言えば、出会いと別れの季節でもあります。
街にはあどけなさの残る社会人1年生の姿。
色々な感情が交じり合ういい季節だなと思います。

さて、来る3月3日日曜日10時半より、よりあいの森にて常勤採用試験をおこないます。

募集するのは、お年寄の生活に必要な介護を担って下さる方です。

資格等、条件や制限はありません。

(詳しい募集要項です)

正規職員募集要項

常勤募集案内

 

大切にしたいのはお年寄の笑顔です。変わらない日々の営みです。

自分にもできるかも知れない、やってみたい、お年寄と過ごす時間を一緒に楽しんでくれる人をお待ちしています‼

あまり時間はありませんが、是非お問い合わせください。よろしくお願いします。

(日々の写真を添えておきます。)

ブログ用1ブログ用2

よりあいつうしん26号、27号

DSC_2668

お手元に届きましたでしょうか??

よりあいつうしん26号、27号を先日発送いたしました。訳あって今回は、2号合わせてのお届けになってしまいましたが、宅老所よりあい、よりあいの森での今ある実践を時間をかけて文章化したものなので2通読むのは大変かもしれませんが、暖かい目で読んでいただけたら幸いです。

それぞれの一面は、26号「制度に捉われない支援」、27号「にんにくをかけ橋に」です。

あくまでも実践の中心、支援をする上でど真ん中にいるのは、顔の見える関係を築いている目の前の「〇〇さん」です。

誰かの支援をしようとする時、制度の範囲内外のことや勤務時間のこと、職場の人員体制のこと、その人を取り巻く人間関係のこと、関わっている事業所関係のこと、お金のこと等々、あっちのことこっちのことと、しがらみ云云かんぬん、色々と考えなければならないことがあり、こんがらがってしまうことは多々あります、、。

その結果、誰のための、何のための支援だっけ??となっていることが往々にしてあります。

そんな時は、必ず「〇〇さん」のもとにヒラリと?ダラダラと?後ろ髪を引かれて??舞い戻り、議論しなおすこと、、を大事にしてきました。

多種多様なしがらみのようなものに捉われることなく、まずは目の前の「〇〇さん」のために何ができるのか??顔なじみの関係がある地域の方々のために何ができるのか??何を一番大事にしなければならないのか、、をみんなで知恵を出し合って考えることに時間を費やしてきました。と言うか、この考え方が、よりあいの実践の軸のようなものになってきました。

実際「〇〇さん」中心に考えるって、こうやって文字にしてみると、至極当然のことで、とてもシンプルかつ簡単なことのように感じてしまいますが、忙しない時間の中で仕事をしていると、ついつい、、というか大いに見失ってしまいがちな面でもあるような気がします。また、シンプルがゆえに大変なことだと思ってしまいがちなところです。

ただ、シンプル IS ベスト 、しがらみを取り除いた核の部分「〇〇さん」のためという想いが、一番大事であることは確かなことかもしれません。

私たちにとっては、「よりあいつうしん」を発行することで、自分達自身の日々の実践や足元を見つめなおして振り返る、良い機会となっているような気がします。

拙い文章ではあるとは思いますが、宅老所よりあい、第2宅老所よりあい、よりあいの森の「今」を一緒に感じていただけたら嬉しい限りです。

新年のご挨拶としては随分時期がずれてしまいましたが、本年もお年寄り、職員一同どうぞよろしくお願いいたします。

よりあいつうしん26号
よりあいつうしん27号

鼻ひげはやして、、

鼻ひげをはやし、クリっとした目をした鳥好きの30代男性職員タツヤ(仮名)と、よりあいの森で暮らす普段から言葉がきつめな女性のお年寄りとの夜勤中に起きた出来事です。

※このお話には若干の下ネタが入ってきますので、苦手な方は悪しからず……。また、よりリアルないつもの様子を知ってもらいたいので、出来る限りありのままの状況を書いております。ぜひ暖かな目で読んでいただければと思います。

ちなみにこのお年寄りは、客観的に見て、我が道を行く、猪突猛進の性格です。嫌と言ったことは「いや」で、よくある「認知症の方への対応マニュアル」にあるような関わり方はおろか、変な小細工や誤魔化しは全く通用しません。

時折、お手洗いを失敗されるため、濡れてしまったズボンや下着を着替えてもらうためにお手伝いをしようとするのですが、とても嫌がられ、怒られ、フルパワーで拒絶される方です。

12386344392484

その晩も、お手洗いに間に合わず、ズボン等が濡れてしまっていたために、タツヤはズボンを着替える了承を得るために話しかけ、体に触れました。

すると「あなた、私のこと好きなんでしょ!?なんでそんなに触ってくるのよ!?」と言ってこられました。

こんな嫌がり方は今まで聞いたことがありません。普段は「大きなお世話です!!さわるな!!」と門前払い的な感じなのですが、その晩は違いました。

「だって濡れていますし、気持ち悪いでしょ?冷たいし、着替えた方が良くないですか??」と冷静に?返すと、「あなた私のこと好きなんでしょ?好きなんでしょ?結婚したいと思っているんでしょ!?男らしくはっきり言いなさいよ!結婚したいですって!直ぐOKしますよ!」とその言葉とは裏腹に怒り気味に詰め寄ってきます。

「いやいや、そんな気はありませんよ。好きだなんてとんでもありません」とタツヤは自分の気持ちを素直に伝えたところ

「なによ!!鼻ひげはやして、バカみたい!」

と言い放たれてしまいました。が、なんだかんだとお手伝いにて着替えをすませ、その場を離れていかれたとのことでした。

line_191436347008808

その後も、お年寄りとタツヤの話は続きます。

夜勤中、ユニットの広間で目が合うたびに「な~にジロジロ見てるの??あなた、私のことそんなに好きなの??」と詰め寄られます。

「いえいえ、そんなことありませんよ。そんな気はさらさらありません」とその都度、真面目に素直に応えますが、なかなかわかってもらえず、、最終的には

「なによ!鼻ひげはやして、バカみたい!!」と突き放されます。

また、隣のユニットで仕事をしていると、その場所までいざってこられ「あなたに会いに来ましたよ!」とにっこりされるため「いやいや、会いに来てくれなくても良いですよ~。仕事中です」と苦笑いしながら返事をすると「そんなに私を求めてるの??あなた私のことがそんなに好きなの??」と追い打ちをかけてきます。

「そんなわけないじゃないですか。そんな気はないって何度も言ってますよね」と応えると、やっぱり最後は

「鼻ひげはやして、バカみたい!!」と吐き捨てられてしまったとのことです。

12369143819874

告白もしていないのに、一方的に振られてしまったような切ない出来事ですが、鼻ひげをはやしたモテ男のタツヤは、その晩の出来事の一部始終を淡々と、時に微笑みながら、朝の申し送りで話してくれました。

大変な夜だったはずです。一人きりで追い詰められたのではなかろうか、、と思いましたが、笑い話のように一晩のやり取りを語るその朝のタツヤの姿は清々しく、神々しく見えました。

朝の申し送りでは、時としてこのようなエピソードが語られます。

夜勤者とお年寄りとの一夜限りのやり取りです。その日の夜勤者だけが経験した出来事をできる限り赤裸々に伝える場があることで、お年寄り達の暮らしぶりの輪郭はより強く、深みを増し、よりあいの森のエピソードとして蓄積されていきます。

どんな仕事にも共通することかもしれませんが、高齢者介護の仕事は、決して楽しいことや嬉しいことばかりではありません。むしろ、現場では、辛く苦しいことも度々あります。できれば、キラキラした綺麗な面だけを切り取るのではなく、このような生々しい出来事を伝えていくのも必要なことだと感じています。

上記のような一つ一つのエピソードが語り継がれることが、よりあいの森の大きな財産となり、この仕事の面白みを引き立ててくれているようにも思えます。人と人との関わりからしか生まれることのないリアリティーに溢れた臨場感のある日常が、AIとのエピソードにとって変わられることのないように、、申し送りでのこのような出来事を丁寧に、大切に、培っていきたいです。

 

と言うことで、本年もよりあいブログにお付き合いありがとうございました。本当にお世話になりました。

また来年もよりあいHPを通して、日々の出来事をお伝えしていきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

IMG_2939