毎年夏になると、よりあいの森1階のばんざいユニットは、窓から西日が入る場所があり、とても暑くなる。
今年も暑くなるな~と思っていたある日の夕方、よりあいの森で暮らしているお年寄り(アキ子さん)の息子さんが、日よけになれば、と「すだれ」を取り付けてくれた。
そして、そのすだれの下に、緑のカーテンができるように、プランターに「きゅうり」の苗を植えてくれ、すだれをつたってくれるようにしてくれた。
息子さんは「昔から、こうゆうことするのが好きなんだよ。」と言いながら黙々とその作業をしてくれた。
職員も、朝晩、水をやり、きゅうりの成長を楽しみにしていた。その気持ちに応え、きゅうりもスクスクと育ち、日に日に大きくなっていった。
さあ!今が食べごろ!収穫だ!!!
ここはやはり、アキ子さんに採って食べてもらいたい!息子さんの気持ちがこもった特別な「きゅうり」だ(^O^)
しかし、きゅうりはアキ子さんの手が届かない所にぶら下がっている。
「裏に脚立がありましたよ!」
「アキ子さんなら大丈夫、登って採りましょう!」とやんや、やんや、言いながらだったが、何とか準備は整った…が…やっぱり手が届かない…。
それならば!と職員げんさんが鍛えぬかれた身体を見せつけ、男気全開!
「僕がおんぶします!!」と身体を張った(‘ω’)ノ
「ほら!そこ!採って!採って~!!」とみんなで大騒ぎ!(^^)!
そして、ついに!やっとこさ収穫成功!!
さ~収穫の記念に写真を撮ろうと、念願の特別な「きゅうり」をアキ子さんに手渡すと……
「もしもし~」
??????
あれ?受話器から声が聞こえない…「もしもし~??」一同爆笑!!
ミドリのカーテンから収穫したのは「きゅうり??」ではなく!緑の携帯電話でした!!
きゅうりを目指して頑張ったのではなく、息子さんの声を聞くための携帯電話を収穫したかったのでしょうね!(^^)!
採れたての「きゅうり?」はトゲが痛くて、みずみずしくて、とっても美味しかったです!息子さん、ありがとうございました<m(__)m>
読後・・・・・ほのぼの・・・・・しました。M子
お年寄り達が醸し出す世界観は最高ですよね!(^^)!