10月某日。
この日、初めてよりあいの森のショートステイを利用されるお年寄りがみえた。
このお年寄りにとっては、老人ホームと言う場所に泊まると言う初体験の日。どんな思いで泊まりに来られるのだろうか。
不安や心配はあって当然のことだろう。
一方、迎え入れる私達も「初めまして」である。
初めての方を迎え入れる時と言うのは、お年寄り、職員のお互いが、とてもとても緊張する場面でもある。
そして、言うまでもなく、最初が肝心(‘ω’)ノ
午前中は自己紹介もかねて、みんなで温かいコーヒーを飲みながらお茶菓子をつまみ、のんびりとお話をして、和やかな雰囲気で過ごすことができた。
とりあえず、出だしはOK!!穏やかな表情のお年寄りに、職員達は目を合わせ、ホッと胸をなでおろした(^O^)
午後になり、2階で暮らしているSさんを呼んでくることになった。
というのも、Sさんとこのお年寄りは、宅老所よりあいに通っていた頃の顔なじみで、Sさんは、昨年からよりあいの森で暮らすようになっていたのだ。
そんな2人が顔を合わせると
「はぁー久しぶりね。元気にしてた?」
「はぁー懐かしかね。涙がでるごた」
と、何カ月ぶりかの再会の喜びを分かち合い、職員が入る隙間もないほど会話も弾んだため、職員達の緊張はどこかに吹き飛んでしまった!(^^)!
そんな楽しい時間を終えた後、Sさんが、今日初めてショートを利用されるお年寄りのために飾りつけしていた「ようこそ!!〇〇さん」の文字を読み上げ
「いい飾りばしちゃるね~、素晴らしかねー!!ところで、〇〇さんって誰ね??」
と言われた。
その言葉に広間にいたお年寄りと職員は一斉に大笑い。
Sさんは、名前ではなく、顔を覚えて「久しぶり」の再開を喜ばれていたのか…。
それとも、名前も顔も覚えていないが、相手に合わせて「久しぶり」とその場を取り繕っていたのか…。にしては自然な再開の姿に見えたが…。
さて、真実はいかに!!
何はともあれ、最後の最後まで、お年寄り達のやり取りに助けられ、なんだかんだ初めてのショート利用のための迎え入れが上手くいき、一安心の職員達<m(__)m>
これからも色々な場面で経験するであろう「はじめまして」の瞬間。
迎え入れる側としての緊張感を保ちつつも、頼りがいのあるお年寄り達の力を借りて、また来ても良いかな~と思える場所にできるよう努めていきたい(^O^)