一見なんの変哲もない歌詞カードである。

しかしこれには、職員のアイデアと工夫がつまっている。

お風呂が嫌いなお年寄りがいる。

介護施設ではよくあることだが、どうやったら入ってもらえるのか。みんな頭を悩ませている。

せっかく入るなら、気持ちよくお誘いしたい。お風呂へと続くアプローチはひとそれぞれ。多種多様である。

カスミさんは歌うことが大好きだ。

それなら歌に合わせてお風呂に誘うのはどうか！となった。

最初はその場に居合わせた職員の「思いつき」でそうなったのだが、それが定番となった。

そしていろいろな試行錯誤を経て完成したのが、この歌詞カードなのである。

カスミさんが大好きな歌で構成されていて、盛り上がった最後に「いい湯だな」、「ばばんば ばんばんばん♪」のメロディーが待ち構えている。

ばばんば ばんばんばん　　ばばんば ばんばんばん

いい湯だな　あははん♪

いい湯だな　あははん♪

カスミさんがいつも通り楽しそうに歌っている。

職員同士は目くばせをしタイミングをうかがっている。

緊張の一瞬、みんなの歌声と手拍子が最高潮を迎えたタイミングで

カスミさ～ん　おふろだ～よ♪と替え歌が入る。

これにはカスミさんもびっくりしゃっくり！

「え！？なんなの～」と目を丸くし職員と見つめ合う。

そこで「あ、そういうことね～」と勘づかれ、ニヤり。「も～仕方ないわね～」となって

お風呂に行かれるのだ。

もちろん上手くいかないときもある。これも、その時のタイミングやお誘いする職員との呼吸、そしてなによりもカスミさんの気持ちが第一なのである。

お風呂上がり。カスミさんよりさっぱり、ホッとした表情で職員が戻ってくることは言うまでもない。

宅老所よりあい（地行）、よりあいの森にて一緒にお年寄り達の暮らしを支えてくれる介護職員さんを若干名募集してます！
介護職員(夜勤あり) 2024【宅老所・よりあいの森】
↑　細かい情報になります。
ご興味のある方は見学からでも構いませんので、ご連絡いただけたらと思います。

以前、植木屋さんへドライブに行った時にお花の球根を2種類購入したため本日は球根植えをしました！

職員が土をプランターへ移しているとお年寄りたちが縁側に出てこられました。

「あんた一人で大丈夫？手伝おうか？」声をかけてくださいました。

プランターを縁側に持って行き、お年寄りたちに球根を植えてもらいました。

職員が後ろに椅子を持っていくも「こんなのに座ってたら仕事にならんよ！」と椅子には座らずに真剣に球根を植えていました。

一人はスコップで穴を掘り、もう一人はその穴に球根を植えていきます。

部屋の中で過ごしているお年寄りたちにも球根を植えてもらいました！

皆さん土の感触を指で感じながら植えてくださいました。

芽が出るのが楽しみですね！

植え終わったらジョウロで水をあげました。

職員よりも手つきは慣れたものでした。さすがです！

そして、植えた花の名前がわかるように・・・

花の名前のプレートも書いてもらいました！

これでバッチリ！！！！

春に綺麗に咲くようにお世話頑張ります！

宅老所よりあいに月に1度サックスの演奏にきてくださっている、田中洋勲さん。

いつもその時々のテーマに合った曲を披露してくださっている。

やはり本物の音や、生の演奏はすごい！！

お年寄りもこの表情。

うっとりなのである。

私たちも普段から笛やギターを駆使して演奏しているのだが、こんな表情は一度もみたことがない！！

そんな、お年寄りをついうっとりさせてしまう田中さんも、10月26日（土）に開催される「森フェス」で演奏されます。

ぜひお誘いあわせのうえ、ご来場ください。

※田中さんのブログなどの紹介※

以前ブログで紹介した、宅老所よりあいの「mini　蚤の市」。

その規模も少しづつ大きくなり、今でも日に数名ほどの方が立ち寄ってくださり宅老所よりあいになくてはならないものとなっています。

4月頃に植えたしそやバジルも、収穫しては育ちをくり返し、今でも元気に生い茂っています。

そして紫陽花の苗や

梅雨の終わりに選定した紫陽花を、ドライフラワーにして販売したりもしています。

どうですか！？

なかなか「しゃれとんしゃ～」な感じになっているでしょ？

気温も下がり少しずつ秋めいてきて外出もしやすくなってきました。

近所を通りがかった際は、ぜひともお立ち寄りください！！

８月末、台風が九州に上陸した日の夕方。

福岡市もやや雨足が強くなり始めたころでした。

同じ町内で１人暮らしをしているお年寄り同士がなにやら話しをしています。

ハルコさん「あんた今日はどうすると？」

カスミさん「どうするってなにが？」

ハルコさん「台風がきよるみたいよ、見て、こんなに降りよるよ」

カスミさん「えーびっくりしゃっくりやね」

ハルコさん「泊まらんと？」

カスミさん「えー私は泊まらないわよ」

ハルコさん「１人で大丈夫と？こわくない？」

カスミさん「ぜーんぜん、やっぱり家が一番よ」

ハルコさん「そーお、私たちはどうしたらいいと？」

職員「おふたりとも、もし不安ならば泊まっても大丈夫ですよ」

ハルコさん「うーん、じゃ私は泊まらしてもらお、だって家に帰ったらもうどうしていいかわからんもん」

職員「わかりました、いいですよ」

カスミさん「私は送ってくださ～い」

ハルコさんはよりあいに泊り、カスミさんは自宅へお送りすることとなりました。

よりあいは急な泊りにも対応できるよう体制を整えています。

それは「今日」「今」がどんな様子なのか。必要に応じて柔軟に支えることが大事だと考えているからです。

これはお年寄り本人だけではなく、介護をしている家族（在宅介護）においても同じことがいえると思います。

ご家族の心身の様子、急な用事。「今日泊めてほしい」ということに対応できるようにしています。

暮らしはいつなにが起きるかわからない「不安定なもの」です。その不安定な部分を支えることで、在宅生活を続けるという「安定」を家族とともに支えることができると考えています。

宅老所よりあい（地行）、よりあいの森にて一緒にお年寄り達の暮らしを支えてくれる介護職員さんを若干名募集してます！
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ご興味のある方は見学からでも構いませんので、ご連絡いただけたらと思います。