第2よりあいには、「音楽」がすぐ側にあります。
穏やかな午後には、ピアノの演奏とみんなの歌声、笑い声が広間に響きます。
そして、「音楽」を奏でるのは、長年第2よりあいを支えてくださったNPO笑顔からいただいたピアノです。
エツコさんは、その日初めてピアノに歩み寄られました。
フラフラと歩く姿は、今にも転んでしまいそうで、見ているだけでもどきどきします。けれども、エツコさんがピアノに向き合うところを見てみたい。何を弾いてくれるのかを知りたいから、その歩みを止めたりはせずに、さりげなく一緒に歩きます。鍵盤蓋を開けると椅子に座られました。
少し震える右手を静かに添え、一つ一つの音と鍵盤の感触を確かめるように、指に力を籠めます。ゆっくりとした綺麗な音色が広間に響きます。
広間に集うみんなが、演奏に注目し聴き入っています。
見ていない人も聞き耳を立てています。
一音一音が届き、その瞬間エツコさんは集いの中心になります。
「何ていう曲ですか?」質問してみました。
ちょっと考えて、恥ずかしそうに「うふふ」とにっこり笑い、教えてはくれません。
その満足そうにも見える笑顔とピアノを触る姿は、エツコさんらしさを感じる場面でした。
日々の暮らしの中にあるささやかな場面、自分で決めたこと、やりたいことを支えていく中にこそ大切にしたいことがあります。










