まこりんコンサート レポート

ちょっと遅くなりましたが、11月23日に「よりあいの森カフェ」で行われた
「まこりんコンサート」のレポートです。

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高瀬麻里子さん=まこりんは、様々な分野で活躍されているアーティストです。

谷川賢作さんが率いるバンド「DiVa(ディーヴァ)」のボーカルを始め、
「あまちゃん」の挿入歌にコーラスで参加してたり、
「ニュースジャパン」の声によるジングルをやってたり。
声を聴けば、みなさんも「あっ!」と気がつくかもしれませんね。

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そんな「まこりん」のコンサート。昼の部は、カフェ前広場で行われました。
カフェオープン1周年記念ということで、入場料はなんと無料。
近隣の方々が寒い中たくさんおいでくださいました。

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不思議なことに、まこりんが歌い出すと、
森に住まう鳥たちも一緒にさえずりを始めます。
猫のチャチャもついついステージに上がってしまいました。

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約30分間の短いステージでしたが、まこりんの澄んだ声が、
冬の凛とした森の中に染み渡っていきました。

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演奏終了後には、たくさんの方がまこりんのCDをお買い求めになりました。
気に入っていただけたようでうれしいです。

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ほんでもってこれが有料の夜の部。
まこりん、「うんこ博士」になって「うんこ」の歌を歌う図です。
本領発揮です!

こうして森の夜は更けていったのでありました。

ひょっとこ、森に現る

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森には「ばんぺいゆ」の木があります。
たくさんの実をつけますが、誰も食べません。

本日のカフェ。陽気にも恵まれて、お客さんの入りもまあまあのようです。
ランチメニューは、トマトを巻いた豚のカツレツと、お母さんのカレー。
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屋外のテーブルでは、接客係のチャチャがお客さんにおねだりをしています。
こら!
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さて、本日はミニコンサートが行われています。
「ふわり」の演奏をバックに、まずはフラダンスのお披露目です。
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しかーし、第3よりあいの主・フミエさんは、なんだか「おむずかり」のご様子。
「私をどうするつもりですか!」
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プログラムはそんなフミエさんの怒りをよそに、着々と進んでいきます。
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「椰子の実」「川の流れのように」などなど。ウクレレと三線の音が心地いいです。
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にもかかわらず、フミエさんはもう聴いちゃいません。
「どうしてこんな目にあわされるんですか!」
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かわいいお嬢さんたちのフラダンス。ひときわ大きな拍手がわきます。
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フミエさん、おまんじゅう食べてます。
「ああ……おいしい……」
少しご機嫌がなおったようです。
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おや? どこからともなく「お囃子」の音がしてきましたよ。
あ、「ひょっとこ」が出てきた!
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あ、いっぱい出てきた!
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森を練り歩くひょっとこ
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ぴーひゃらぴっぴ、ぴーひゃらら。
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フミエさんに「ひょっとこ」が近づいてきました。
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「むあー!」
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フミエさん、大喜び!
ひょっとこ、最強!
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曲は「炭坑節」へと続きます。
月がぁー出た出た、月がぁー出た、あ、よいよい。
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三池炭鉱に月がぁー出たー。
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フミエさん、「ひょっとこと握手してます。
この笑顔! もう完全に「ひょっとこ」に夢中です。
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恥ずかしがり屋の猫・ベベも、お囃子に誘われて今日はなんだか楽しそうでした。
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あー、おもしろかった。
ひょっとこ、最高!

11月9日・カフェ通信

森はどんより曇り空。なんだか冬の気配も漂い始めた9日の土曜日。
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本日のカフェは、稲田君をはじめとする「よりあい」職員が厨房とホールの担当です。
ちなみに稲田君が担当する日は、必ず閑古鳥が鳴くと言われていますが、
やっぱり今日もお客さんが少ないようです(笑)。
もう稲田君、パーフェクトですね。

さて、今日のランチメニューはこの2品。
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とろとろ具合がたまらない、抜群の出来のロールキャベツ。ばかうまです。

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そして、ママ下村渾身のキーマカレー。いや、これレストランの味ですよ!
今日のカフェは「大当たり」の日ですね。

でもそんな日に限って、ひま! ひまひまひまひま!
残念ナリ無念ナリ。

というわけで、第2週の土曜日はサックスコンサートの日。
演奏はジャズミュージシャンの田中洋勲さんです。
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美空ひばりの「りんご追分」、「命短し恋せよ乙女」、「あこがれのハワイ航路」などなど、
昭和を彩る名曲の数々が、サックスアレンジで演奏されます。
森に響き渡るサックスの音色。あー、なんだかすごい贅沢です。

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庭の接客担当・チャチャとベベも今日は本当にひまそうでした。
きみたち。悪いけど今日のごほうびはナシだよ。

よりあいの森カフェ上映会

暑かった今年の夏も大雨が2回降って9月になりました。
虫が鳴き始めすっかり秋の気配です。

8月25日(日)、よりあいの森カフェにてドキュメンタリー映画の上映会を行いました。

『いのちを楽しむ ―容子とがんの2年間―』

あいにくの大雨でしたが、28名の参加がありました。

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参加者の感想を一部ご紹介します。

●福祉ボランティアを長年やってきた。また両親も肺がんで亡くしたので、がん末期の苦しみを目の当たりにしてきた。今日の映画をみて、”亡くなることは目を覚まさないこと、死ぬことはもう起きなくていいこと”だと思うと気が楽になった。(70代女性)
●ホームヘルパーをしている。日々の仕事のなかで、死に向かうことに対し感じることや疑問が多々ある。その人たちに自分ができることは何か、いつも考えている。自分は人を応援するのが好き。人を応援するということは、相手に対する愛である。容子さんの「生きている人を大切にしてあげて」という言葉が印象に残った。(50代女性)
●しょせん人は老いや死を意識しないで日常を生きている。介護の仕事でお年寄りの看取りをしたとき、明日は約束されたものではない、今日一日がすべてである、ということに気づかされる。そしてすぐ忘れる、ということである。(40代男性)
●自分は最新の治療を受けて亡くなった、「がんをひとときも忘れられない」という清子さんに考え方が近いと思う。彼女は”なくすこわさ””奪われる悲しみ”を知っている人だと思う。それは「人間くささ」だと思う。(50代女性)
●がんの宣告は残酷だと思う。戦争で800人のなかでたった3人生き残った父であっても、肺癌の余命2.~3ヶ月を受け止められず、のたうちまわった。私は、死は突然来るほうがよいのでは、と思っている。頭の中で死が考えられることに抵抗がある。ジタバタしていいのではないか。(60代女性)                                 ●両親は宅老所で多くの人に支えられて亡くなった。が、自分が死ぬときは子どもたちに迷惑をかけたくないと思ってしまうが…。いろいろ考えさせられた。(50代女性)      ●容子さんだけでなく、支えている人たちすべてが主人公の映画だった。介護の仕事でお年寄りの死に出会うが、自分も人に迷惑をかけながら生きていきたいと思う。(30代女性)

ご協力くさだった方々、本当にありがとうございました。

俊太郎さんの詩 2遍

 自分をはぐくむ  

悪いこころと善いこころ                                            悪いことと善いことと                                             ふたつはからみあっている                                         木に巻きついた蔓のように

自分をはぐくむのは難しい                                          自分を枯らすのは簡単だ

あなたを導くのは                                               ほかでもないあなた自身                                          あなたはあなた自身を超えていく                                     自分を発見し続けることで

自分を大切に見つめたい                                          今日も明日もいつまでも

 

 おだやかに

追い求めると                                                  楽しみには哀しみしか残らない                                       甘えると                                                     苦しみはいつまでもうずく

失うもののないこころには                                          喜びが流れ込んでくる

怒りが閉ざす                                                  こころを閉ざす                                                 うぬぼれがしばる                                               こころをしばる

おだやかにあれ  こころよ                                         のびたかに しなやかに はれやかに

 

詩人      谷川俊太郎