よりあいの森 納涼祭2024

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今年も開催することができました。よりあいの森の「納涼祭」。

まずはお馴染み、職員お手製の流し台でのソーメン流しから始まりました。1階大広間をのびのびと通過した竹は、デッキへと続き、左へカーブを描いておりました。年々趣向を凝らした流し台にアップデートされていっています。来年はどんな流し台になるのでしょうか??今のうちから楽しみです。

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昨年より、よりあいの森とデッキで繋がる古民家に集っている子供達とともにお祭りを楽しんでいます。

その子供達とスイカ割をしました。「みぎ~!ひだり~!うしろ~!よこ~!もっとみぎ~!そこだ~!!」とみんなが大きな声でスイカの位置を教えるものなので、「ちょっと!みんな一辺に言いすぎてわからなーい!」とスイカを割る側の子供が困ってしまっているのを見ては一同が大笑いです。

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割ったスイカを食べ終えると、お馴染み「炭坑節」を三味線の音に合わせて踊りました。

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それから、これもお馴染み、よりあいの森神輿を「わっしょい!わっしょい!」子供達とお年寄り達を「わっしょい!わっしょい!」と担ぎ倒しました。

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最後にみんなで花火を楽しみました。

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福岡市はまだまだうだるような暑さの日々が続いていますが、みんなで「納涼祭」を楽しめたおかげで心に涼やかしさを感じることができました。

福岡市のちゃちゃルーム

見失いがちなこと

ご飯を今一つ食べてくれなくなったおばあちゃんがいる。

食事が目の前にあるのに、固く閉じた口は一向に開く兆しを見せないことが増えてきた。

2時間くらい根気よく食事するお手伝いをすれば何とか食べてくれる時もある。一日一食食べたり食べなかったりの日もあれば、調子がよく、二食食べてくれる日もあったりする。

職員達は食べてもらいたいと想い、粘る。いつかこの固く閉じた口が開くと願い、粘る。その多くの想いと願いと粘りは固く閉じた口の前に撃沈することが多々ある。

正直なところ、開いてくれない口にイライラすることもある。溜息してしまうこともある。なぜ??と悶々とした気持ちになることもある。

好みの食べ物、飲み物を毎回準備してみる。食形態を工夫してみる。口腔ケアに力を入れる。生理面、医療面からのアプローチを考える。アイスノンで首筋や頬を刺激してみる。そもそも目が閉じていることが多いので、目が開いている時のタイミングを見計らってお手伝いをする。こうしたら食べるかも、ああしたら食べるかも、、これはよく食べてくれた、あれは口の開け方が違った等と職員同士が様々な意見を交わす。

このように食べてもらうことに集中しすぎた時間と日々を繰り返してきた結果、大事なことが抜け落ちていることに悩み始めた職員が一人、二人と現れてきた。

食べてもらいたいのは、職員達。それはもちろん、この先も変わらず元気で過ごしてもらいたいと願っているから。

しかし、実際にご飯を食べるのは目の前にいる口を閉ざしているおばあちゃん。この先も元気で過ごすかどうか、そのために食べるかどうかを決めるのは、口を閉ざしているおばあちゃん。

ん????

だとすると、自分達の「食べてもらいたい」という想いを押し付けすぎていないだろうか??

今「食べない」「食べたい意思はない」ことは、向き合っている職員は、頭ではわかっているのに、その時の「食べてもらいたい」という感情が勝り、専門職の使命感のようなものに動かされ「食べさせること」に情熱を注いでしまってはいないだろうか??

ある日、一人の職員が言った。

「このおばあちゃんとの関係の中で「食べる、食べない」ということしか話にでないのは良くないと思う。もちろん、食べてくれることに越したことはないけれど、もっと、なんか楽しいことしたくないのかな?行きたいところはないのかな?会いたい人はいないのかな??顔を合わせると食べて、食べて、ばっかり言われてて辛いのかもしれない。もっと他のところに目を向けた関わり方をしてみたい。」

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朝起きてから、床に就くまで、職員から「食べて!食べて!」の熱視線。一日の大半を食べることに全集中してくる職員達と向かい合ってきたおばあちゃん。随分と根気よく付き合ってくれていたな、、きつかっただろうな、、と振り返った。

もちろん、専門職として食べてもらいたいという気持ちは大切なこと。しかし、その正義感や使命感のようなものが勝ってしまった時、本人が望まない食べさせ方をしてしまっている時が往々にしてあるような気がする。

極端な言い方かもしれないが、それは本人の意思に関係なく胃ろうや鼻腔栄養を体の中に流し込んでいることと変わりはないのかもしれない。

自然な形で老いていくと、当たり前に身体機能は低下していく。その低下の仕方は人それぞれで、年齢で決まるものでもない。食べること、飲むことが生きていくことに不可欠であるということを忘れてしまったり、理解できなくなってくる方ともたくさん接してきた。

そのような方々に対して、押してばかりで引いてない、うまく引くことができていない関わり方はお年寄り達を知らず知らずのうちに苦しめているのかもしれない。

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今は一旦、「食べる」ことから少し距離をとり、馴染みの場所へ行ってみること、外の空気を吸うこと、環境を変えてみること、楽しく笑って過ごすこと等、五感を刺激してみることを考えながら関わるようになってきた。

この関わり方が功を奏して以前のように食べ始めてくれるかどうかは別として、、その方がこのおばあちゃんの暮らしにとっては「大事なこと」ではないだろうか、、という気がしている。

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http://yoriainomori.com/wp-admin/post.php?post=4412&action=edit
↑↑↑ 2018年3月のよりあいの森のブログで投稿していたもの。食べることを考えつつも、食べるに繋がるための関わりも大事にしてきた日々の実践を伝えたかった記事。

星に願いを

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今日は七夕でしたので、みんなで短冊に願い事を書きました。

自分で書くことができない人や願いを伝えることができない方は、どんなことを望んでいるのかを想像しながら代筆しました。そして、「願いよ届け!」とユニット広間の笹の葉に各々の短冊を飾りつけました。

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1人のおばあちゃんが「織姫さまと彦星さまにボロごしさまを良かごしさまに変えて欲しか~」と言いました。

見事に韻を踏んだこのお年寄りの願い事に感嘆しました。

けれども願いは切実です。

毎日、短時間座っているだけでどうしようもないくらいに痛みの走る「ぼろ腰さん」を新品の「良い腰」に変えてもらいたい!!というのです。

本人曰く、若いころに博多人形の色付けの仕事をしすぎて「たたられている」腰なのだそうです。それはぜひ新品の腰に変えてもらいたいですよね!!自分も腰痛持ちなので、気持ちは痛いほどわかります。私からも一緒にお願いしておきますね!

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また、この短冊には「色々なことをたくさんしたいと思うのですが思うようになりません」と書いてあります。願いというより強い思いを記してくれました。

まだまだ色々なことをたくさんしたいのに!体力、気力がついてきません!どうにかしてください!との思いを訴えたいのでしょうかね??

その色々なたくさんのしたいことって一体なんなのでしょうかね?「もーよか!きつか!」と言っている姿も思い浮かびますが、、。少しでもその願いを叶えられるように関わっていきたいですね。

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そして、今日のお昼ご飯は、短冊に書いたみなさんの願いが叶うようにと、ちらし寿司と唐揚げで豪華に景気を付けました。

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お年寄りが自分の短冊を笹の葉に飾ると、先に飾ってあった他のお年寄りの短冊がヒラヒラと舞い落ちてしまいました。その落ちてしまった短冊を拾って、再度笹の葉に飾ると、今度は自分が飾った短冊がヒラヒラと舞い落ちてしまいます。

上へ上へと飾りつけたいお年寄りの思いとは裏腹にヒラヒラ、ハラハラと舞い落ちている短冊と、落ちた短冊を何度も拾って根気よく飾り付けを繰り返している様子をみて、一同笑いが起きていました。

よりあいの森はこんな感じの七夕日和でしたが、みなさんはどんな願いをしましたか??

よりあいの森プランター菜園

今年もみんなでプランターに野菜の苗を植えました。

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なす、きゅうり、ピーマン、ゴーヤ等。トマトも植えたかったのですが、残念ながら売り切れでした。

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そして、極めつけはさつまいも。

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いつもは腰が痛くて痛くてすぐに横になってしまうおばあちゃんと近くのホームセンターへ野菜の苗を買いに行きました。

椅子に座った途端に「あー腰の痛か!横にしてー!!布団に連れてって~!」と今にも泣きそうな声と表情で言うことが多々ある方なので車いすで何分耐えられるだろうか、と心配しておりました。

けれども、お店に着いて目の前の野菜の苗を見ると目はキラキラと輝き、体は前のめり。腰の痛みはどこへやら、「さつまいもも植えんと!」とやる気をみなぎらせて苗の買い物を楽しんでおりました。

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痛みを忘れるくらいに夢中になれることがあるって素敵ですよね。病は気からと言いますが、、日常的にある腰痛も気持ちからくることもある、、気がします。本当に痛いことももちろんありますので、その辺は見極めが大事かと思いますが。

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これから収穫できる日がくるまで、みんなで大事に育てていこうと思います!(^^)!

毎年恒例の焼きそばづくり

6月1日土曜日。快晴。最高気温27度。

よりあいの森の近隣地域の高等学校の文化祭で焼きそばの模擬店を出店した。

朝の9時から準備を始めたものの、、11時30分、販売テーブルの前には長蛇の列ができていた。

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売り子を担当してくれている子から「早く焼いてください!在庫がなくなりました。めっちゃ待っている人がいます!」と焼き手に伝えられる。

焼きそばのパック詰めを担当している大学生達からも、長蛇の列を前に焦りの表情が見られる。

大学生が列に並ぶ人数を確認に行った。 「75人です!!」

焼きそばは45センチ×90センチの鉄板を二枚と、五徳を四つ使ってフル回転で調理している。その報告を聞き、手は休めず、目だけで長蛇の列を確認する。最後尾が見えない列に焼き手にも焦りが募る。 しかし、いくら焦っても野菜やお肉に火が入る時間は変わらない。ありったけの力を加えて両手に持ったコテを鉄板に押し当てながら汗だくだくで調理する。

鉄板から伝わる熱は調理している腕やベルトのバックルをも熱している。 「熱い!」と嘆く間もなく焼き続けなければならない。なんせ75人のお客さんが待っているのである。

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やっとの思いで焼き終えた20人分の焼きそばを鍋に移すと、トングを持って待ち構えている大学生やお年寄りのご家族が一斉にパックに詰め始める。

詰め終えた順に売り場担当の小学生がお客さんに食券と交換に控えていっていた。

焼いても焼いても、焼きそばの数は長蛇の列の人数には達することができず「急いでー!お客さんが待っているよ!!」と急かす声は続く。 文化祭の実行委員の方も並んでいる方々の列の整理に追われていた。「焼きそばを買われる方は一列に並んでくださーい!!」と何度も叫んでいた。

朝9時~15時まで休憩する間もなく、焼き続け、文化祭が終了する間際に、なんとか約束の500食を焼き終えることができた。

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よりあいの森が開所して以降、ありがたいことに、近所の高校が毎年のように出店の依頼をしてくださっている。

さらにありがたいことに、いつの間にか、前日からご近所のボランティアさん達が地域公民館の調理場を借りて当日の焼きそばの具材をカットしてくれるのが定例となっている。

さらにさらにありがたいことに、当日は、ご近所さん達、実習に来てくれている大学から先生と学生さん達、よりあいの森隣の古民家に集う「ちゃちゃルーム」の親子、そこに関わっている近隣大学の学生達、よりあいの森に暮らしているお年寄りのご家族、ご家族OB、職員の子供とその友達等々、前日と当日合わせて総勢27名もの方々の力を借りることができ成し遂げることができた。

お手伝いいただいたみなさま、この度は本当に本当にありがとうございました!

よりあいの森はこのように色々な方々とのつながりと協力があるおかげで、成り立っていることを実感することができた焼きそばづくりでした!(^^)!