どっちも本物

ある日、「あそこに飛行機のあるね。」とおばあちゃんが言った。

おばあちゃんが見ている場所を確認する。IMG_6416

そこには、どこにでもある一軒家が数件、軒を並べている。
この辺りは住宅街。自転車くらいの大きさの飛行機であれば、降りたてるかもしれない。

「あそこに飛行機の斜めんなってね~。白いのに赤い線の入っとるやろもん?」
それから数カ月、毎日、飛行機はその場所に降りたっていた。

40895355_PW36[1]

その飛行場がいつの間にかなくなり、年末も近付いてきたある日。

「昨晩ね、そこでおばあちゃん達のね、餅つきばしよったとよ。遅くまで…。」
飛行場があった場所で、今度は餅つきが始まった。
この辺りは住宅街。餅つきくらいはできる大きさの屋根がある一軒家もある。

日によっては遅くまである時、早々に切り上げる時があり、賑やかな時と静かに黙々と餅つきをしている時があった。

「みんな一生懸命でね~。昨日は6人くらいおったかな~。う~ん。」とその表情は真剣そのもの。
それから数カ月、ほぼ毎日、3~6人おばあちゃん達が集まり、餅つきに精を出していた。

moon_a2[1]

そんな餅つきのおばあちゃん達が解散した、春から夏に季節が移り変わろうとしているある日。

「牛のおるね~。ジーッとしてて、おとなしいね。は~。」

飛行場の跡地にあった餅つき場は、牛が放牧している牧場?となった。

何度も言うように、この辺りは住宅街。昔は牛を飼ってある所もあったかも…。
牛も日によって何頭もいる時と、そうでない時があった。

「しかし、おとなし~ね~。かわいい顔して~、ねえ~、う~ん。」そう言いながら、愛おしそうに牛たちを眺めるおばあちゃん。
それから、現在にいたるまで、牛は毎日放牧され、のんびりしている。

46197035-かわいい漫画牛のイラスト[1]

数カ月ごとに窓から見える景色が変わる。その景色が変わるのが楽しみで仕方ない。

おばあちゃんの現実と自分の現実、どっちが本物かなんてどうでも良い。

言ってしまえば、どちらも本物。

一つの世界の一つの場所に、違う現実がいくつも存在しているだけのこと。

さて、次はあの場所でどんな物語が始まるのかな~(^-^)楽しみ楽しみ(^O^)

http://www.instagram.com/yoriainomori/?hl=ja よりあいの森Instagram

ご報告が遅くなりましたが、この度、よりあいを応援してくださっている方より、車を頂きました(^_^)v

しかも……まさかの……外車ですよー!!!

DSC06262

DSC06261

DSC06260

車の買い替え時期で、下取りに出すつもりだったとのことですが…。

車 募集中!! 
⇑ ホームページ上のこの欄を見て、よかったら…とお電話いただきました<m(__)m>

この車に乗って、お年寄りとともに出かけ、たくさんの思い出を作りたいと思います!!

本当にありがとうございました!!!

色々な方々からのご支援、ご協力のおかげで、日々、お年寄り達との暮らしを支えることができているのだな…と改めて感じております。

今後も、寄付や寄贈していただける方々の気持ちに応えていけるよう、日々の実践に精進を重ねてまいりますので、どうぞ、よろしくお願いいたします<m(__)m>

なお、厚かましくも、未だ………ワゴン系の…「車」募集中でございます。。

 

納涼祭‼

8月最後の土曜日に「よりあいの森」にて納涼祭を開催しました!

その当日の様子を、簡単ではありますが、お届けしたいと思います(^-^)

みんなで雨の心配をしていましたが、よりあいの森には、晴れ男に晴れ女がたくさん隠れていたようで、天気予報も大外れ~!晴れ間が見えるくらいの良い天気となりました!

 

入口から手作りの提灯たちでお出迎えします。

DSC_0606

日が暮れるにつれて、その提灯たちはボンヤリと浮かび上がり、お祭り会場を引き立てます(^O^)

DSC_0079_2

夕方5時からのスタートでしたが、開始早々、会場はたくさんのお客さんでごった返しです(^O^)

DSC_0065_3

今年の目玉である台湾屋台も大盛況!

DSC_0620

準備していた食べ物は次から次へと売り切れになってしまいました(>_<)楽しみに来場された方々…本当に申し訳ありませんでした<m(__)m>

DSCPDC_0001_BURST20190831181250500_COVERDSC_0062_1

前ブログで投稿させていただいた、オカベさんの「ひじきや」の手作りアイスクリームも完売しました!!

 

一方、デッキ兼ステージでは、フラダンスに始まり、勇壮な和太鼓演奏、三線と三味線の炭坑節の音色に合わせての盆踊り、バンド「サジオラブル」のライブ演奏や、お馴染みサックス演奏と盛り沢山!!色々なジャンルの音楽に大盛り上がりです♪

DSC_0067_2

DSC_0603

美味しいごはんとお酒、楽しい音楽にあっという間の時間でした!

お手伝い頂いたボランティアさん、地域の方々、遊びに来てくださった方々、ご家族、みなさんのおかげでこのような会を開催することができました。本当にありがとうございました。

私はよりあいの森での納涼祭は、今回が初めての参加でした。その中で、準備の段階から沢山の地域の方々が関わってくださっていることを知りました。

そして、お祭り当日も、みなさん手慣れたもので、職員である私の方があたふたしてしまいました。焼きそばブースは、これまで職員中心でしたが、地域の方々が主体となり、最初から最後まで手際よく美味しい焼きそばを作ってくれました。生ビールのブースは地域専門職の方々が中心となり、これまた美味しいビールを注いでくれました。

よりあいの森が開所して5年目となります。その間の地域との繋がりや、実践の積み重ねをしみじみと感じることができました。

イベントをすることで、支援をしてくれている沢山の方々との関わりが持てます。また、地域のことを知る機会にもなります。実践を通して、顔を合わせ、一緒に悩み、汗を流すことでつながることの必要性や大切さを職員として感じることができた「納涼祭」でした(^O^)

 

それでは、次回のイベントもお楽しみに!!次は「おでん会」かな?

DSC_0616

お馴染みのサダコBARも大繁盛でしたよ(^O^)

夏といえば・・・

今年も待ちに待ったこの季節がやってきました(^^♪

宅老所よりあいでは、毎年「夏」になるとみなさんが楽しみにされているイベントがあります(^^)/

それはと言うと…

 

そう!

スイカ割り大会です!(^^)!

よりあいでは棒の代わりに杖でスイカを叩き割るのが伝統となっています(^.^)

代々受け継がれてきたその杖を手に取り、みなさんスイカ目がけて一刀両断!

「えい!」

「よいしょ!」

渾身の力で叩くもそう簡単には割れません(ー_ー)!!

「スイカどこいった?」と見失われることも(?_?)

これもスイカ割りの醍醐味ですね(^^)

まるで剣術をされていたかのような構えを披露された「はな〇コースター」でおなじみミサオさん(^^)

みなさんの力でかなりスイカにヒビが入ってきました(^.^)あと少し!!

最後はみなさんの声援を一身に受けた職員が!!えい!!

見事期待に応えることができ、会場は大盛り上がり\(^o^)/

みなさん夏の暑さにも負けないくらい、白熱されてありました(*^_^*)

 

終わった後はみんなでスイカの食べ放題!(^^)!

「甘くて美味しいわ~」

「みんなで割ったスイカはまた格別に美味しいですね」

と、みなさん大満足(*^_^*)

たくさん召し上がってありました(*^。^*)

 

暑い日はまだまだ続きますが、今年の夏もみんなで楽しく乗り切りましょう(^v^)

鞆の浦へレッツゴー!!

先日、福山市鞆の浦にある「さくらホーム」という介護事業所へ職員6名で遊びに…いやいやいやいや研修!!に行って参りました(^_^)v

鞆の浦と言えば、ジブリ「崖の上のポニョ」で宮崎駿監督が構想を練った地として有名です。また、「流星ワゴン」「銀魂」等、映画やテレビのロケ地としても有名で、まるでタイムスリップしたかのような古き良き風情溢れる街並みが残っているところです。
DSC_0013

そして、「さくらホーム」は、鞆の浦の町の方々とともに「住み慣れた町で最後まで暮らしていく」ことを支える実践をしているところです。

さくらホームの職員と町中を歩いていると、そこに住んでいる多くの方々が、言葉をかけてくれました。
DSC_0006_3

福岡市とは、地域性の違いがあることは確かですが、こんなにも多くの地域の方々と顔馴染みの関係性ができていることに驚き、羨ましくもありました。そして、これは良き実践の小さな積み重ねが、この関係性を生んでいるのだろうな…とも思いました。

また、お年寄りの暮らしを支えるために、日々、自宅を訪ねる件数の多さに驚きました。図々しくも、その訪問に同行させてもらい、それぞれのお宅で暮らすお年寄り達の暮らしを見せて頂きました。そこには、ありのままの個性的な暮らしがありました。

誰に気兼ねすることもなく、最後まで自宅で暮らせるって素敵だな~と思いつつ、それを支えている「さくらホーム」の方々の弛まぬ実践の底力を感じました。
DSC_0017_3

最近では、「個人情報の保護」の基、お年寄りが抱えている色々な問題と向き合い、支えになる必要がある場合であっても、同意のサインがなければ、会議の場で名前を出すこともできないという例が少なくありません。

「個人情報の保護」が持つ本来の意味合いがずれてきているような気がします…。もちろん、当事者の不利益となる情報であれば厳守すべきですが…。あまりにも社会が過剰になりすぎて、地域の方々や自分達専門職が顔馴染みの関係になることへの弊害となっていることも……あるのではないでしょうか??

そんな中、鞆の浦「さくらホーム」では、まさに地域の方々とともに、鞆の浦の町を支えているように見えました(^_^)v

自分達も、今まで以上に「職員の地域化」という言葉を見習って頑張ってみまーす!(^^)!

DSC_0050_3

この度は、羽田さんを始め、研修計画を立ててくれた石川さん、並びに「さくらホーム」の皆さま、お忙しい中、研修を引き受けて下さり本当にありがとうございました!!